伊勢吉野神社旅②

またもや4時起き5時出発で二見興玉神社へ走る。

伊勢の御師(今でいうツアーコンダクター兼営業マンのようなものね)の霊が乗り移ったか

『い~せ!い~せ!世界遺産!!!』と言い出したら聞かない相方のせいで、回る神社の順番を入れ替え、ここに行ったあと伊勢神宮へと予定を大幅に変更。

 

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このカエルの像を見たかったのよ。金ぴかだ~~~。

3年越しでねじり鉢巻きで読み解いている80云代つづく暦の家系の、おそらく最後の暦法家真鍋大覚さんが書いた『灘の國の星』に、カエルの話が出てくる。

 

古代エジプトの神殿には斗極(北斗七星?)を巨大な河馬に描写している。真っ赤な舌をだらりと垂らして、闇の中にうごめく悪の華をなめつくす貪欲な化け物であった。倭人はガマにたとえ、一つ足かあるいは片足で夕暮れに夕日を呑み、曙に朝日を吐く存在でもあり・・・・・・・

 

このカエル、朝日を吐き出してたのね。だからみんな東に背を向けて鎮座してるのか。。。。

 

 

5時半の段階でここの無料駐車場はいっぱいだったので、一抹の不安を抱えて神宮へ。

6時についたのに駐車場はほぼ満杯、なんとか川べりの駐車場に案内され、おかげ横丁を急ぎ足で歩く。

赤福にはもう長蛇の列。。。恐るべし伊勢神宮

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いやもうなんというか、巨大テーマパークに迷い込んだよう。

 

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罰当たりかもしれないが、一大カンパニーというかメセナというか、古代からのいろんな生活スキルの集大成や文化、日本教とも呼んでいい宗教性が一体となったものを伊勢神宮と云う古代から続く企業の会社施設案内といった雰囲気?。

 

横で相方が世界遺産世界遺産ともううるさい。ミーハーなやつめ~~~~。

 

 

とにかく時間が過ぎればすぎるほどとんでもないことになる予感がしたので、大急ぎで本殿で参拝だけ済ませて、もともと行きたかった猿田彦神社へ歩いて向かう。

 

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 神宮にくらべここは人はまばら。 

この神額をぜひとも拝みたかった。

 

 

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今は亡き市井の神社考古学者が、『猿田彦さんの正体がわかるよ、写真に撮ってA4くらいに拡大して考えてごらん。』と宿題としてあの世にいかれたが、頭をひねってもたたいても振ってもまだ謎が解けない。猿田彦は男なのに、神社の千木は女千木だし。。。

ああ、だれかこの謎を解いてくれ~~~~。

 

早々にこの人まみれの地区を脱出し、櫛田川ぞいの神社をいくつか回って、松坂牛松坂牛と行く前からお約束の焼き肉を食べに行く。30分も並んで確かにおいしいけどさあ、なんであんなに高いのさ。目玉飛び出たよ。

『一生に一度しか食べる機会がないかもしれんじゃん。』

まだ伊勢の御師に取り憑かれているのか、おぬしは・・・・。

 

一生に一度のお肉を堪能し、ここだけは絶対外したくなかった、奥伊勢の瀧原宮に向かう。伊勢神宮は想像以上の人だかりだったが、ここは絶対にそんなことないと自信があった。あまり知られていないがおそらく伊勢以上に重要な神社(私にとっては)だと思う。

大台ケ原の入り口ともいえる山深き地の森は、想像以上に素晴らしかった。

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ただただ木々に圧倒される。

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そしてここの神籬の広さにも・・・。f:id:okikazu:20190502132727j:plain

 

 

一体この空間は、どういう思想のもとに作られたんだろうか。

 

いろいろ考えすぎて頭がふらふら。それでも、回る神社を精査して選び抜き、12時間かけてやってきたのだから、この目で見るべきものは見て帰らねば!

 

奥伊勢から多気町に戻り櫛田川を遡上する。

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川も木々も神社も、美しい。もう木々が素晴らしいのよ。

 

 

 

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(水屋神社)

九州の木々が横にうっそうと広がるのなら、こちらの木々は天高く巨大にそびえたつ感じ。 

三重県側の最後の神社、黒瀧神社の本殿の松の絵。

本殿の扉に絵が描かれているのは珍しい。色の使い方がきれいなのよねえ。どんな神様が祀られているんだろう。

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高見山がまるで壁のように立ちはだかる渓谷を一気に駆け上がり、トンネルを超えたら奈良県吉野だ。

 

 

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なんか別の空間にワープしているような、タイムスリップしているような、考えて考えて頭が半分しびれたような、もうへろへろ。。。。だが、もう一日あるのよ、がんばれ私~~~~。