ターラウのエンヒェン

ターラウのエンヒェン(ターラウに住むエンヒェンという恋人のことを想った歌)
YOU TUBEで見つけました。
http://www.youtube.com/watch?v=QnThNIvS7rI&feature=related

不世出のテノール歌手といわれるフリッツ・バンダーリッヒの素晴らしい声!
(ドイツ語の歌詞の下に英訳がでます。薔薇の写真もちらっと)

〈僕の魂、僕の肉、僕の血〉と歌う、情熱的でせつせつとした恋心を歌った歌詞。

『そばにいない大切な人を想う、それが歌の生まれるもと』と題した北山おさむさんの対談を雑誌でたまたま目にした。
〈そもそも歌はなぜ生まれるのか、考えてみると、そこにはいない人を探し求める想いが歌になる。もっというと、言葉そのものがそこにいない人を呼び出すために生まれてきたんだと思う。母親がそばにいないから「お母さん」と呼びかける。恋人がそばにいないから「逢いたい」とラブソングになる・・・〉

〈歌〉という漢字が〈欠ける〉という文字を含んでいるのを子供の頃なんで?と思ってた、
欠けたところを必死に補おうとするのが歌なのか、
そう思って歌詞を読むと、僕の魂、僕の肉、僕の血って、もう自分の半身を乞うような想い。

そうなると、薔薇の花そのものが、蝶や蜂を呼ぶラブソング。一生懸命呼んでるんだね。
だからあんなにきれいで、魅力的に咲くんだ〜。
そしてその結実がヒップ。

コンプリカータ、春の花と、まだ青いけどプリっとしたローズヒップ
(うちのエンヒェンはまだ若くてお花2つでヒップできなかったので)

早く赤〜く色づいて欲しい。