ごまちんの挑戦

にゃんずが住まう、もののけ宮殿には、あかずの間がある。
2階の奥に位置するその部屋には、茶髪の巨人が住み、朝早くどこかに出かけ、夜遅くに『あああ疲れた〜』という大音声とどすどすという大音響とともに、帰ってくる。


この部屋にはいることが許されているのは、こげにゃん。


他のにゃんずはこの部屋に入りたいのだが(寝心地の良さそうな大きなベットがある)、たまに気まぐれでいれてもらうことがあってもほんの短時間で、毎日この部屋に入ることができるのは、最年長にゃんこげにゃんの特権だった。しかしそれも夜の間だけで、あとはどんなにカリカリ扉に爪たてようと、うなうな鳴こうと、その部屋の扉が開かれることはけっしてない。



ああ、あの気持ちよさそうなベットで、思い切り四肢を広げて寝てみたいと思ったかどうか知るよしもないが、ある晩、巨人がトイレに行こうとドアをあけたその刹那に、ごまちんが果敢に侵入を試みた。




でもなぜ、頭隠して尻隠さず????