薔薇の香り

薔薇という植物との出会いは、小学生低学年の頃。
通学路に薔薇を植えている家があった。当時めずらしかったと思う。5月になると何とも言えない良い香りが漂ってきて、幸せな思いに浸りながら、ゆっくりと息を胸一杯吸い込んでその家の横を歩いた という記憶がある。
おもしろいことに花の色とか姿とかまったく記憶になく、小学校4年で引っ越ししたので、薔薇の記憶はそこでぷっつり。

この原体験は、今も心に根深く染みこんでいて、育てることになった初薔薇は、勧められてアンジェラだったが、すぐに、本に香りが良いと書かれているのを見て、花の形も樹形もよくわからないまま、小さな新苗のルィーズ・オディエを買った。
初めて花が咲いてルィーズの香りに包まれたとき、あの時の幸せな記憶が鮮やかに蘇った。叫びたいように感動したのが、薔薇に走るきっかけとなった。以来香りは、薔薇を選ぶときの大切な基準のように思う。もちろん見目も大切だが。


香りを言葉で言い表すのは難しい。

これは南国のフルーツのような甘いかおりのするジュード・ジ・オブスキュア(虫に食べられて穴が!)。この香りを嗅ぐと、おいしいものを独り占めして食べられるう〜といった悦びの感情がわきあがる。

香りがいいと書かれていると、それだけでその薔薇が気になって仕方がない。

tokiさんが書かれてた葉が薫る薔薇・・ロサ・エグランテリア。 大阪のシーズンズで出会って、あまりの感動に抱きかかえるようにくんくんしてたら、ダンナから、置いて行かれた。(もうせっかちなので絶対一緒に公園に行きたくないのだが、無理行って連れてってもらったので文句言えず)
ロサ・ポミュフラも薫る、もしかしてフェンドリも薫るかもしれない・・・ので、嬉しい。


PS ひなたぼっこしているニャンからはお日様の匂いがするので、どきどきくんくんさせてもらってる・・変人?