あだこ

あだことは津軽地方の方言で、「子守娘」のことを指すらしい。
知ったのは、山本周五郎の短編小説『あだこ』(文庫本、おごそかな乾きに収録)からだが、この『あだこ』とまさに格闘する1年となった。
生まれて初めてこの原作をもとに脚本を書いた(最初で最後、もうに二度とないな)。脚本というからには寸劇があるのだが、今度の11月の素人舞台のためのものだ。

もともと宮部みゆきの『孤宿の人』のあとがき(だったと思う)に、山本周五郎さんのことが書いてあって、『あだこ』にたどり着いた。



人と人とがつながっていく切なさ、不思議さ、そして可笑しさ、他人を値引きしない苦しさ、素晴らしさ、そしてそこにいる人々を一瞬で幸せな気持ちに導くものがこの『あだこ』に凝縮されているように思う。

本番まであと2週間を切り、準備に発狂状態。もうやけくそだ〜い!!!の心境の今日この頃。・・・・・・・だけど、途中で折れそうになりながらも支えてくれた仲間のためにも、見てくれる人に原作の素晴らしさが少しでも伝わればいいなあ〜と切に思ってる。


チャイナローズの粉粧楼。ぽってりとした蕾から、くしゅくしゅの花が開いた、香りがとてもいい。




洋ごしょうだったけ?いろんな色の実が不思議可愛い。



さてはて、この寸劇『あだこ』、凶とでるか吉と出るか!