みみっちぃ

みみっちいって標準語?だと思うがどこでも通用するのかな?

前いた会社に長崎出身のイケメンがいた。若い女性社員は、『やっぱ福山君や役所さんを輩出しただけあって長崎の男性はクオリティ高いですよね。みんなかっこいいんでしょう?』ときゃあきゃあ(それは大きな誤解です)。服装のセンスがよくて、薄いピンクのYシャツに柄物の靴下。伊達男だった。
でも私は知っている。彼は、手帳を帳面といい、ちびた鉛筆にキャップをつけて最後まで使い、緊張すると滝のように汗がでるので、ガーゼのハンカチを愛用し、酔っ払って自分の家を忘れよその家に押し入ろうとし、東京の展示会に一緒に行ったときには、都会についていけんと2泊の所を1泊で逃げ帰った。
それまではいけすかん男と思っていたが、こういうみみっちさを垣間見ると、たまらなく親近感が湧く。


ある年上の講師のおうちにお邪魔したとき、トイレをお借りしたのだが、ちょうど座った位置の所に、不要な紙をたばねて本型に仕立てたものと、やっぱりちびた鉛筆が紐にくくりつけられてぶらさがっているのを見た。たまらなくますますこの人が好きになった。(きっとトイレで本を読んだときに、思いついたことや印象に残った言葉をかきつけるのだろう)


こういうけなげなみみっちさが大好きだ。


相方は、それこそ給料全部、私にお任せのざっぱな人間だが、お店で貰った割引券とか抽選券とかをみちみち車のダッシュボードにため込んでいる。該当するお店に行くたんびに、『まてまて、券がある。』とごそごそ。ドラモリの抽選券、月末になると大騒ぎ。どうせ飴くらいしか当たらないのにさ。


さて私のみみっちさ。子供の頃からお金の夢をときどき見るけれど、お札が出てきたことがいっぺんもない。10円玉が地面に落ちていて、わおぅと言いながら拾っていると、また先の方に10円、また10円、きゃあきゃあ言いながら拾い続け、50円玉が落ちていて、涙がちょちょぎれるほど歓喜して目が覚めるというみみっちい夢。どうせ夢なんだから万札が乱舞する夢を見ればいいのに、玉なんだよなあ・・・・・・。ああ、なんてみみっちい。

今度の土曜はハウステンボスで結婚式に呼ばれているが、長崎に長らく住んでいたというのに、今までいっぺんも行ったことない、お初だ。式に呼ばれないならきっと一生いくことなかっただろう。ハウステンボスだけでなく、ディズニーランドもUFJもきっと一生行かない。夢を万札で買うなんて恐れ多くて行けない。(ディズニーが売っているのは夢なんだそうな)

1月の終わりからほぼ一ヶ月咲き続けているクリスマスローズ




交配によっていろんな色、形のものが毎年新しく出る。一度植えると何の手間もいらず、日陰でOK、しかも春の花が咲き出す前に長く咲いてくれるのでありがたい。
みんなそれぞれいろんなみみっちさを持ってるのかな。時折のぞくその人なりのみみっちさっていいな。


花壇にもぼちぼち花が咲いてきた。



雑草のみみっちい花も咲いてきた。それも好きだからしばらくは草取りなしね。