月例し神事

23日土曜は、旧暦で言うと1月14日。赤司八幡の月例し(ためし)神事がある日だ。事前に何時頃行われるのか把握しておこうと、前日に情報収集に行って、この日に備えた。ちょうど神主の奥さんと思わしき人に出会い、神事のことを聞くと、「ええ〜そんな見て貰うほどのものではない」という反応。
夜の8時か9時くらいから、30分ごとに月の光によってできた影を観測し、その年の吉兆を占うという。昔は真夜中じゅうずっと行っていたが、今は11時か12時には終わるとのこと。
もちろん、見に来るのも撮影もOK、「ただ測るだけよ〜、もし来て誰もいないときは30分過ぎるとまたでてくるから、そのときは待たないと行けないけれど・・・・。」


うちの近所の神社に夜渡祭(よど)というのがある。うちの近所だけでなく、旧御原郡、久留米、有明海沿いの神社に残る謎のお祭り。今は子供会の夏祭りとあわせて行われるが、その謂われ、理由が皆目わからなかった。なんだかわからないのに、町の年寄りの重鎮達は、夜中お堂に籠もり身を慎んで過ごす。なんかあれに似ている。謂われも理由も時を経て薄れてしまったが、形だけが受け継がれているという感じ。



晩ご飯を食べばたばた片付けて赤司神社へ・・・・誰もいない。



本堂の所、手水の所、鳥居の傍に街灯があるが、真っ暗だ。でも嫌な感じはしない。
境内は静かで、ときどきコツーンと音がする。しかもなんか移動してるような・・・。何の音だろう?でもほんと怖い感じがしない。
本堂の斜め前の地面に、3メートルほどの竹が垂直に立っている。先には紙がはさめられていて・・・。これで月の影を測るのかな?




つるバラを仕立てるためにこれくらいの太さの棒をたてたことがあるが、垂直に立てるのは存外難しい。直角三角形かなんか使ってたてたのかな?
着いたときにはあいにく雲がかかっていて、西から東へと結構強い風が吹いてた。
暗い濃紺の夜空、雲がまるで波しぶきのように流れ、東から昇る月が、白い光と輝きを放って、波をかきわけながら、海の底から駆け上がってくるようだ。月のすぐ西隣にオリオン座が瞬き、すごい景色!

あわてて出てきて、三脚も望遠も忘れてきて、こんな写真しか撮れない自分の迂闊さと腕の未熟さがざんね〜ん!!!




ここ赤司八幡宮のあるところは旧御原郡の平野のどまんなか。長崎から来たときに、その空の広さにびっくりしたのだが、ほぼ水平のだだっ広い平野から半球状に空が見える場所にある。家々を取っ払ってしまったら、天体観測所としてうってつけの場所だ。月の光によってできたこの棒の影をどう読み解くのだろう、どきどきだ。

ところが・・・・でてしまったのよね、こんなときに、お尻ひえひえ症が。かれこれ30分以上待ってるのに、神社の人がでてこない(神社の隣がおうち)。
お尻がじんじんしてきた。ああ、やばい、このままここにいると、お尻が冷え固まって、つぎはおなかが決壊する。神社の隣の公園にトイレはあるが、どうしたってこんな真っ暗の所のトイレなんて怖くてはいれない。結局1時間近く外で待ち、車で3周神社の周りを回ったが、誰も出てくる気配はないし、お尻が石のように固まって痛い。あああ私の根性なし〜〜!!!ということで、今回のミッションは中途半端に終わっちまった・・・・。

帰って速攻ストーブの前でお尻を解凍したが、2日間おなかゆるゆる、おのれのふがいなさにがっくり。


昨晩誤って相方の車に閉じ込められたまま一晩過ごしたマメ。今朝気づいて救出したのだが、漏らすことなくちゃんとおしっこ我慢して、みんなで『えらかったねー、まめちん。』
それに比べて、わたしは・・・・・・。来年は毛糸のパンツはいて勝負だー!!!