長崎くんち

例年10月7,8,9日に行われる諏訪神社の秋季大祭。長崎っこはおくんちとよぶ。
今年は7年に一回しかでない樺島町のコッコデショがでるとあって、街はひとであふれていた。


小川町の唐子獅子踊り



大黒町、唐人船の本踊り。中国の扮装、これもくんちならではのいでたちだ。


長崎検番の踊り手達が三味線の音に合わせて、一軒一軒商店の前で踊り花代を集めていく。


小さい頃は、すくっと立って三味線を鳴らす女性に憧れ、大きくなったらこういうおばしゃんになると誓ってたもんだが、どこでどう道を間違えたやら。諏訪神社で奉納するときは、草履を脱いで石畳の上に正座して背筋を伸ばして三味線をかき鳴らすこのおばしゃん達。かっこよかった!



こういう姿を見ると、端唄のひとつでも三味線をつまびきながら唄いたいものだと強く想うわあ・・・。


出島町の阿蘭陀船。船の中には子ども達が可愛い洋装をして、お囃子を担当する。もちろんお囃子はあちら風。


唐人、阿蘭陀人、ポルトガル人・・・国際色豊かなのもくんちの特徴で、いわゆるちゃんぽん(いろんなものがてんこ盛り)という言葉通りの多様な出し物が魅力だ。


くんちといえば蛇踊りが有名だが、じもっち長崎人はコッコデショをこよなく愛し、七年をじっと待つ。もともと踊り町の樺島町は漁師の宿場町として栄え、堺廻りの船頭たちより、ダンジリを伝え聞いたのがその始まりという。正式名称は太鼓山。御輿の中央に太鼓が埋め込まれ、4人の子ども(小学3年生くらいか)がうつ太鼓の音と、それを担ぐ40人の屈強の男達の野太いかけ声、そして采振りの小学校高学年の男の子4名の変声期前のさわやかなかけ声だけがお囃子となる。



今年は屈強の男衆の背の高さを揃え、声も事前の練習でつぶし、さらにいけめんを厳選したと言うから(?)、長崎女のハートをわしづかみ。
起源はだんじりだが、年を重ねるごとに動きが洗練され、豪華な刺繍がされたうちかけや、男衆のちりめん法被、長采と呼ばれる長い竹の先につけた色とりどりの布が揺れ、勇壮さと美しさがあいまった魅惑的な出し物である。

『まーわーれ』のかけ声とともにの一トンもある御輿をまわす。



『コッコデショ』のかけ声とともに反動をつけて



空中高く放り投げる。



手を打って片手で受け止める。


ヨイヤー!!!
やっぱり音声と動きがないとこの感動を伝えられない・・ということで相方が撮った動画を鋭意編集中。