サスケの長い一日

何も知らずくつろぐ、嵐の前のサスケ。



今日はサスケの手術の日。
朝食抜いて朝9時半頃までに来て下さいと言われていたのだが、1匹だけやらないというのが存外難しい・・・。


夜明けと共に始まる、にゃんずごはんやれ攻撃。特に大食漢モンチーは我慢ができないらしく、うにゃうにゃないて催促の嵐。私が動くたび、ダッシュで足下にまとわりついてごはん!?と上目遣いでじっと見つめる。その目におかあしゃんは弱いのよ〜。

サスケを籠に入れて他のにゃんにごはんを食べさせようとしたが、籠を見たとたん、こげは一目散にどっか逃げちゃうし、モンチーの勢いよくかりかり食べる音にサスケは凶暴になり、籠のふたをぶっ壊し脱走!あたふたしながら、なんとか他の猫にはご飯をあげ、サスケは部屋に閉じ込めて朝食抜き・・・。可愛そうだけど今日半日のがまんだよー。

さあ、籠をガムテープで修理していざ出陣。




病院・・・人もそうだが、うちのニャンズも病院は大嫌い。まあ、痛い目にあうわけだから、好きになるはずもないのだが。

病院に着くまでずっと哀れな声でなき続けるにゃん、診察台に乗ると腰抜かすにゃん、お医者さんに喧嘩売るにゃん、病院を脱走して廻りを一時間もかけて総動員で探し回る羽目になったにゃん、パニックって診察室の窓ガラスに頭をごんごんうっつけるにゃん・・・・歴代の困ったにゃんずとサスケは全然違った。


逃げも恐れもせず興味津々の顔で診察台を嗅ぎ廻り、Drの腕を舐め舐めし、お手伝いのスタッフにごろごろ喉をならして甘え、”いやーこんな大人しい猫は初めてだ””サスケちゃん可愛い〜”の賞賛の嵐。次にどんな目に遭うか、なーんも知らないサスケ。今だけかもね、愛想ふりまいていられるのは。。。。



夕方迎えにいくと、『すやすや寝てますよー』まったくリラックスしてたみたいだ。が、私の声が聞こえたとたん、激しく籠のふたをがりがり。Drの説明があってる間中、籠をこわす勢いでみゅんみゅん言いながらがりがりがりがり。おまけにきれいな厚紙のうえに置かれた、白いブツが2つ・・・。


『ちっちゃかったですねー』・・・サスケのはちっちゃいのか・・・まさか記念にもって帰れとか?
『・・・・どこにも異常はなかったですよ〜』白いブツとすごい形相で騒ぐサスケに気をとられ、説明のほとんどが頭にはいらず、ブツを記念にもってかえることもなく、代金を支払って無事に病院をでた。


車に戻ってサスケを籠からだすと、膝の上にしっかり爪をたてて丸くなる。心細かったんだ。さあおうちに帰ろう。


家に着くと嬉しそうにはしゃぎまわり、憑かれたようにカリカリを食べ、もんちのそばでくつろぐ。



おつかれ!!サスケ!
『ちかれたです、ぼく』