人吉温泉日帰りツアー

久々の八十八湯ツアー、今回は熊本は人吉市人吉城青井阿蘇神社(国宝)、球磨川下りが観光の目玉だが、温泉も侮れない。



今日は3湯巡る予定だから、称号は無名武士ね。


高速が開通するまでは、球磨川にそってくねくね遡上し、ループ橋を登って宮崎県のえびの市にでるという交通の難所だった。今は急峻な山々を長いトンネルが貫き、以前に比べると格段に早くスムーズに行けるようになったが、トンネルの合間に見える山々を見上げると、いまだ急斜面に抱かれた小さな村落を見ることができる。

昭和9年創業の人吉旅館。廊下がつるつるに磨き上げられて、木の感触が足に柔らかい。



お風呂はモール泉なのだろうか、かすかに黒く柔らかいお湯。


このところ寒い日が続いていたし、忙しかったので、お湯が身体にしみ込んで来る。お義姉さんと二人、やっぱり温泉のお湯は違うねえと極楽気分を満喫する。
お義姉さんは、今年福岡に戻って来るべく、以前住んでた家を建て替えるために埼玉と福岡をいったりきたりしているが、正月は電車に乗って、群馬の伊香保温泉に行ったという。
『影響されて温泉好きになっちゃった。埼玉にいるあいだに一度こない?群馬の温泉巡りしようよ。』とのお誘い。うっそそられる。群馬も温泉天国なのよねえ・・・・。


人吉では餃子とうなぎが美味しいとのことだったが、あちこち寄り道して昼2時を過ぎると、ラーメン屋はどこも締まっていて餃子はアウト!唯一開いていたうなぎ屋さんで極上の鰻丼をいただく。顔を見てウナギをさばき焼くのでたっぷりと待たされたが、ねっとり感のないぷりぷりとした食感。
『今までたべた鰻丼で一番おいしかったかも〜〜。』と皆大喜び。

今日だしたのはこのあたりのうなぎだけど、八代の河口あたりで採れるうなぎは絶品なのだそう。
うなぎ屋のご主人に、温泉巡りをしているというと、人吉温泉発祥の共同湯が最近旅館としてリニューアルされたそうで、オススメですよといわれ、なおかつその旅館に電話してもらい立ち寄り湯の予約までしていただいた。

新温泉という街中の共同湯にいくつもりだったが、冬はぬるいでしょうというご主人の言葉に『夏、来ようか』と急遽、行き先変更。



人吉の市街地から南に少しくだったところにある、たから屋旅館。
成分表看板は、共同浴場からのもの。



旅館は、今はやりの古民家風ですっごいおしゃーれで一泊23500円からとなっていたが、お風呂は当時の面影をできるだけ残し、500円ではいれる。



お風呂は脱衣場から階段をくだったところにある造りで、この間はいった鹿の湯共同浴場と同じ造り。


貧乏性なのか、こういう高級旅館は性に合わないが、お風呂は最高。



夕方近くに最後の温泉、華まき温泉共同浴場へ。


ここのお湯はまとわりつくようにとろんとしており、炭酸の泡が身体にびっしりとつく良泉。少しぬるいが炭酸泉なので身体が芯からぬくもる。前日はマイナス7度近くにさがり、あちこちで水道が断水したり、ボイラーが凍結したりで、温泉に入りに来る人が殺到したという。


人吉温泉42湯、5湯までは無名の武士、10湯が相良家の傭兵、15湯までが足軽隊の長、20湯が一湯(いっとう)流の豪将、27湯が筆頭家老、34湯が無敵の英雄、41湯までが蒼天の温泉人。そして42湯全部制覇すると、人吉球磨天下湯一。
よっく考えるなあ・・・。