長野宇美八幡宮

仕事で糸島市へいき、早く終わったので寄り道して帰ることに。
糸島は魏志倭人伝にでてくる伊都国があったところ。遺跡がいっぱい、古い神社がいっぱいの、魅惑の場所。
以前から行ってみたかった長野宇美八幡宮へ。
ここの禰宜は、武内宿禰から数えて80代続く武内某さんがつとめていらっしゃる、ふるーいふるーいいろいろといわれと由緒がある神社。

マトリョーシカ鳥居。



鳥居の反対側は川になっていて、そこにも鳥居。



このすぐ近くに車を止めたのだが、これまた無造作に支石墓の一部である花崗岩の一枚岩が置かれている。



このあたりの丘陵地帯は、縄文から弥生にかけての複合遺跡で、支石墓はこのあたりで見られる代表的な墓制。死者が蘇らないように、死者を入れた甕を埋めた上から、テーブルのように大きな岩を被せていた。王の墓ともなると岩も巨大になる。


桜の木の下に川が流れていて、そこにも結界の印。



このあたりの地名は、川付となっていて、海から川を伝って出入りをしていたと思われる。
神社の入り口。社殿は丘の上にある。



この急な階段を上ったところに神社があるのだが、弥生時代後期からのいくつもの古墳に囲まれていて、山全体がお墓となっている。力を持った豪族がこのあたりにクニを築いていたのだろう。




社殿は、今にも倒れそうな建物。江戸時代の建築という。この頃の強風で屋根がはがれ落ち、あたりには獣臭い臭いが充満していた。


ブルーシートが被せられてはいるが、むせかえるような臭いに異様な雰囲気を感じ、古墳を見て回るのをやめた。柏手をうって、早く修繕されるといいですねとお祈りして、階段を下りることにした。
仲哀天皇もがりの地として、いまだもがり祭りが行われているという由緒ある神社。福岡には謎がいっぱいの神社が多い。