くらわんか椀

江戸時代、摂津から淀川を使って京都まで往復する三十石船に、かぎ爪をかけて小舟で近づき、「餅くらわんか、酒くらわんか」と飯や汁物を販売するたくましい商人たちがいた。容器は要返却で、そのほとんどが波佐見焼きだったという。




土もの風の少し粗い素地に簡単な染め付けの安くて丈夫な器は、磁器椀は高価なもの、庶民には届かないものという当時の常識を大きく変え、人気を博した。

有田焼の影に隠れ、近年は収益が激減したと言うが、若い人がはいり、おしゃれな器を発信して人気の盛り返しをはかっている。
中尾郷


山の谷間に窯元が林立し、坂道のあちこちに魅惑の路地があり、ゆっくり見て回りたかったが、このあと雷混じりの豪雨で断念。秋にゆっくり来よう。



古い家々を利用して、若いアートデザイナー、こじゃれた雑貨店、カフェが立ち並ぶ一角。

 



そのなかのこの魚人が面白かった。





シュールで、ぶさかわいい。



有田かわたけ窯へ。今年初めて有田陶器市に行った娘が、2ヶ月遅れの母の日のプレゼントで、器をかってくれるという。



なんか、血は争えないというか、好みが一緒だわ・・・。






器の好みも一緒なら、娘お勧めの湯・・・ぬるぬるの重曹泉、有田温泉も良かった。陶器市のとき見つけたという。温泉好きも血は争えない・・・・・。あっや〜。