クリーンアップ

仕事でヘマをしてちょっち落ち込んでたので、こんなときは温泉で心のフリーズをクリーンアップしよっということで山鹿市の温泉へ。
日もとっぷり落ちた市街地にはいると洗面器をもった家族連れがぞろぞろ。そう山鹿は街の至る所に家族湯や公衆浴場が建ち並ぶ温泉の街。


目指した末広旅館(八十八湯)は、旅館と名前がついているが、ほとんど銭湯のノリ。



六角形のところがちょうど番台になっていて、入浴料150円。驚異の入浴料。



中にはいると、番台のところに小窓があって、木のお盆みたいなのがおいてあり、そこにお金をおくと、番台の奥から孫の手がにゅーっと伸びてきて、「いらっしゃーい」とおばあちゃんの声がする。
浴槽は2つ、ぬるーい30度あるかどうかのお湯とまあ普通の温度のお湯と。30度あるかないかのお湯がとろとろしていてとっても気持ちがいい。近所のなじみだろう、おばちゃん達の話を聞きながらゆっくり体をのばす。



お盆に山鹿灯籠というお祭りがあるのは知っていたが、



置かれていたパンフを読むと、景行天皇が九州巡幸(というか討伐というか)にきたとき、里人が霧で立ち往生していた天皇一行を松明をかざして導いたのが始まりだという。ときがたって松明が紙製の金灯籠にかわったというが、そんな2千年近くの前のことを今も続けているなんて・・・。
ああでも九州にはこんなんが結構たくさんあるな。


街中に様々な温泉が並び立つが、山鹿温泉元湯がいま復活のため建て替え中だ。あの宮本武蔵もはいったそうで(武蔵は風呂嫌いだったという)、1974年に老朽化のため解体されたのだが、基本的に従来の姿で再現されるそうだ。



11月下旬にはできあがるそうなので、またここもゆっくりじっくり路地探索に来よう。