温泉の効能

せっかくカメラが戻ってきたというのに、福岡は雨ばかりだ。
それにここに来て、寝不足でお疲れ気味。原因ははっきりしている。
毎晩毎晩、こげにゃんのうなうな攻撃を受けているせいだ。寝付くときも、やっと寝にはいったときも、夜中も、明け方も、うなうないいながら頭をすりつけてくるので、しっかり寝たという感覚が薄い。まめちんが自立して私の脇があいたもんだから、一斉甘えモードにはいっているよう。
なんとなく体が低空飛行。



日曜、こういうときは温泉だと、熊本は泗水町へ。ある儀式で、いまうちの家族の間で話題沸騰の温泉をめざす。阿蘇外輪からなだらかな丘陵地帯が広がるこのあたりは温泉の宝庫だ。八十八湯もいくつか散在する。
色づいてきた稲。秋の収穫を控えた田園地帯を走るのは、気持ちがいい。



途中、古式豊かな社殿が見えたので急遽寄った平井阿蘇神社。



そう今日は泗水町の温泉に寄った後、初秋の外輪を越え、阿蘇神社の元宮と言われる、阿蘇国造神社まで足を伸ばそうとやってきたのだ。


古い木でできた狛犬が楼門の脇に鎮座する。




天井の干支と植物の絵。




古く小さな神社でも、そこに住む人たちに大事にされている神社はいい。人々のまっとうな祈りの気に包まれて、こういうぶらっと寄った門外漢にもお裾分けがもらえる。


さてお目当ての辰頭温泉。熊本県ゆるキャラ、くまもんが迎える。



さて謎の儀式だが、ライオンの形をした注ぎ口に潜って、頭からお湯を浴びるというもの。入浴する人が順番に並び、おたがい譲り合ってするそうなのだ。(娘の情報・・・あんたもするねと勧誘されたのだが、娘は遠慮した)入ると、地元のおばちゃんとおぼしき人達がやっぱり注ぎ口に並ぶようにはいってる・・・。なんでそうするのかなんとなく聞きにくく、そのままに横目で観察していた。湯は炭酸を多く含み、ちょっと浸かっていただけで細かい泡がびっしりと体中につく。注ぎ口の所はどうも炭酸が多いみたいで、ぶくぶくしているように見えた。


さてこの後阿蘇の外輪にのぼり、出たばかりの赤紫のススキの穂を撮影しようとしたら、カメラの電池切れに気づく。ぬかった。相方のカメラを借りようとしたら、この温泉にバックごと忘れていることに気づき、見渡す限りのすすき野原も、大観峰からの雄大阿蘇の眺めも、ふるさびた国造神社も、阿蘇一宮の町湯もみ〜〜んな撮影できなかった。幸い、電話をすると、番台で保管してもらっていた、いやあよかった、よかった。帰りにまた寄って取りに行くとお話しして、事なきをえたのだが、大失態・・・・。やっぱり寝不足はいかんわあ・・・・。

不幸中の幸いというかなんというか、最近背中の湿疹に悩まされていた相方。この謎の儀式をやったそうだ。そしたら、かゆみも湿疹もおさまった!えええ〜、ほんとかあ?!!でもこのまま治まってくれたら、この温泉のおかげとなる。謎の儀式、侮れん!!