季節外れのキャンプ

ここ2年、キャンプに行こうとすると、大雨だったり台風だったり、よほど日頃の行いが悪いのか天候に恵まれなかった。今年ぎりぎり寒さをしのげるかというこのタイミングで阿蘇へ久しぶりーにキャンプ!

阿蘇谷は、色の違う田んぼがモザイクのように並んでいて、秋の深まりが一目でわかる。



もう何十年も使っている愛すべきキャンプ場へ行く。でこぼこ道を進んだ阿蘇外輪にある草原のキャンプ場。もともとは牛の放牧場の空き地で、薬草園だったらしい。筑後川の源流となる小川、のんびりと放牧された牛、運が良ければ阿蘇ギツネにも出会える、自然いっぱいのキャンプ場。




子どもが小さい頃は、春夏秋とスリーシーズン、ここでキャンプ。久住や阿蘇五岳に登るときもここ。しょっちゅう来てたなあ。




ビニールハウスに覆われた川の水をひいただけの炊事場、ぼっちゃんトイレ、区画もなければ、しゃれた建物もない。だから混まない。自分で勝手にやってね状態だが、自然がいっぱいだ。子ども達は野に放たれた獣のように、一日川で遊んだり原っぱでごろごろしたり。ぴょんもここが大好きで、管理人さんも覚えていてくれて、管理人さんの後ろをずっとついていきながら、仕事のお供をしていたくらいだ。



夏だとすいかやきゅうり、トマトを冷やすことができる天然のクーラーの小川。



炊事場につながる手作りの橋。



そして噂のぼっちゃんトイレ。夜は真っ暗で、一人ではいけないくらい。



シーズンを思いっきしハズした客は私たちだけ。いや〜独り占めだよ。というか半径数キロに渡って夜は人っ子一人いなくなるんじゃない?


キャンプの楽しみは、ずっとずっと空をみることができることに尽きると思う。傾き始めた陽射しにきらきら光るススキの穂。



時間が経つにつれ刻々と移り変わる空の色。




この日は夕方から雲が出て、思ったような夕焼けを見ることができなかったが、それでも変わりゆく空の色を飽きず見る。
夜は、雲と雲の切れ間に降ってくるような星々、天の川、流れ星、人工衛星まで見えた。


そしてもう一つのお楽しみ、火をたいて、串やきやお肉をぼちぼち焼きながら、家からもってきた焼酎をだらだらと飲む幸せ。
阿蘇と言えば馬刺しでしょう。


ここに来るまでに、植木で一湯、テント張ってから買い物がてら阿蘇内牧で一湯、共同浴場にはいってぽかぽかだったが、やっぱり夜のお山は冷える。時間が暗闇の中とってもゆったりと流れる。電気のない生活は、こんなにも静かでゆるやかだ。
さて明朝は日の出を見に行こうと9時には就寝したが、阿蘇の雲海は見ることができるかな?