お菊夫人

うちの近所にはお菊夫人がいらっしゃる。



毎年鑑賞に呼んでいただくのだが、日曜、用事で一日留守していて、相方だけ焼酎をぶら下げて見にいった。が、ぜひ月曜の朝にでも来てねとお声がかかり、カメラをぶら下げて一人訪れた。

丹精込めて一年間育てた菊はそりゃあ立派。




玄関先から菊の香りが立ちあがり、すがすがしさの先の、前面ガラス張りにした見晴らしの良いお縁に通される。菊小屋に行儀良く並べられた菊は、まるで美人コンテストを見ているよう、絢爛豪華だ。



私には同じように見えるのだが、それぞれ違う品種のタグがついている。
こういう色好きだなあ、優しい色だ。



輝く白。



菊を育てるのは力仕事。嬉々としてご主人が世話をするのだそう。花を支えるこの針金も1つ1つ取り付けていくそうな。




お菊夫人はもう70過ぎ、人生の大先輩だ。私のことを薔薇マダムと呼ぶ。(マダムって柄じゃないんだけどねぇ)
出されたローズヒップティーを一緒にすすりながら、菊を眺め、よしなしごとを話す。菊を育てる苦労話、健康のこと、夫婦のこと、これから先の日々の過ごし方など、植物を育てることがどちらも好きなせいか、いつもいつも話しやすく、ついつい長居をしてしまう。
ローズヒップティーを飲みながらここでぼうっと菊を眺めるのが極上の時間よ、体がす〜っっとするの。」
ほんとに。


今朝も、ゴミ捨てについてきたサスケ。蓋のついた側溝に潜っていたのは知っていたが、そのまま2度目のゴミ捨てに行くと、コンクリの蓋の下から、アウ〜アウ〜。先まで進んででられなくなったらしい。まめちんはそばでどしようもなくうろうろしてるし、たまたま電話工事に来ていたおいちゃん達を巻き込んでの、てんやわんやの救出活動。
5、6メートルくらい名前を呼びながら溝蓋の上から誘導し、やっとこ出てこれた。す、すみません、お騒がせしました〜〜。


お菊夫人に呼ばれたついでに、午前中にゃんずを治験に連れて行くつもりだったが、モンチーをすんでのところで取り逃がし(どうも気配を読んで警戒していたのよ)、あえなく断念。モンチー、しばらく寄ってこないだろうな・・・あぅ。


「菊は女房と違って、何も文句言わないからお世話に熱中できる」byお菊夫人の相方、お菊太郎。
にゃんこはそういうわけにはいかず。明日またチャレンジだ、はぁ〜〜。