南国パラダイス湯

相方の八十八湯巡り、とうの昔に八十八湯達成したのだが、実はめぐる対象施設は120ある。そのうち百幾つまわり、残りは10幾つ・・・。あと阿久根らへん、水俣あたり、そしてうちからずっと遠くに散在している残りのお湯。
同じく、娘も八十八湯めぐり完遂したのだが、達人タオルが欲しいとのたまい、温泉手帳を手に入れ、スタンプもらうために2巡目の八十八巡りに突入。その娘が激賞しているのが、えびのにあるあきしげ湯と垂水のTM牧場温泉。あきしげの湯は結構近くを通るのだが、いつも時間があわない。10時から4時までで、4時前に湯を落としてしまう。じいちゃん・ばあちゃんが運営してるからしまうのが早い。ここは夏までに行くとして、垂水のTM牧場温泉を攻める。
ここは析出物が多く、どうしても行きたい温泉の1つだった。


ああ、この怪しげな看板!!いいわあ。




目の前は海。ロッジもあって夏は海水浴場になるのかな。
競馬には疎くて知らなかったのだが、山側に牧場があり競走馬を育成しているという。有名らしい。馬用の温泉もある。打ち身、骨折、血行障害などに効くお湯なのかもしれない。



手作りの小屋に黄金色のお湯。窓からは錦江湾が見え、遠くに開聞岳がかすむ。絶景をみながらの独り湯。



冬眠状態でうつうつしてたのが、晴れていくようなお湯だ。ぬるいので、時間をかけてゆ〜〜くり浸かる。
析出物の模様。しょっちゅう配管がつまったり、露天は析出物で入るところがどんどん狭くなっているそうだ。


相方はちょうど杖をついた男性と相風呂だったそうだが、長時間浸かってたら、足の具合も良くなったように感じるとのこと。いやあ、さすが八十八湯!


宮崎から鹿児島へ県境を越えると、もうもうと砂煙があがる。桜島の灰が北西の風に乗って舞い降り、のどはいがいが、頭も外に出ると、じゃりじゃりしてくる。

今も小規模な噴火を繰り返している桜島



その桜島の南にある江ノ島を望む海岸ばたにある江ノ島温泉。




停めてる車は灰だらけ、屋根も降り積もって灰色。火山のそばに住むのは大変だ。




常連客のお湯道具が並ぶ。




脳みそにがつんと来る極上のお湯。


『もう毎日灰で大変。だからここに一日2回くることもあるのよ。』一緒になった地元のおばあちゃんが話す。
『いいお湯だからゆっくりはいっていきなさい。』



垂水を超え北上すると、空気が澄んでくる。ちょうど小爆発を起こした桜島。煙が南東の方に流れていくのがよくわかる。この煙がくせ者なのよね。


ここからひたすら北上、国分の酒屋で焼酎を買い、日当山の肉屋で黒豚を買い、美味しい食材をゲットして最後の温泉へ。



天降川沿いにある安楽温泉。



木造の湯治旅館が数軒ならぶひなびた温泉だが、お湯は素晴らしい。



冬は、南図の旅がいいのかも。南国は太陽のパワーが違うような気がするもの。灰色の雲の下、縮こまっていたらどんよりしてくるものね。