竜宮城

鵜戸神宮の記事で詰まってはや何日・・・・なんやかやと疑問が湧いてきては消え、混乱し、ああ、なにしろ古代は混沌としている。

鵜戸神宮のすぐそばの小さな港、鵜戸港の漁師宿に泊まり、朝夜明け前に鵜戸神宮へ。
本殿の鳥居から登る朝陽



夜明け前から始まる神官の祝詞。創建時よりずっと続けられたに違いない営み。




皇室の祖先、山幸彦と海神の娘、珠依姫の子、ウガヤフキアヘズを祭る。
まるで竜宮城である。



山側の急峻な頂き、鵜戸山に御陵が有り、宮内庁管理で中を見ることはできない。
日本三大下り宮の1つで、海岸傍の洞の中にある本殿へは、長い階段を下る。



この神社ができるずっと古代より神聖な聖地とされてきたとあり、鵜戸はうつ(空)うろ(洞)を意味し、海の浸食によってできたおおきな洞窟の中に本殿がある。昔は、駐車場などなく、鵜戸港から急峻な階段を上ってしか行くことができなかった。



地元では、明治時代まで、お嫁さんを貰ったときに、シャンシャン馬に乗せ、七浦七峠を越え夫婦揃って詣でる風習があったという。
目の前の海岸には、奇妙な形をした岩。



砂岩?それとも泥岩?自然が造りたもうた不思議なもの。




ただただ自然の造形物に圧倒される。
ここにウガヤフキアエズの命を祭ったのもよくわかる。海人達はしょっちゅうこの海を通っていたのだろう。航海のたびに祈りを捧げていたに違いない。



近くにはお社の形をした灯台



宮崎の海も空も明るい。同じ九州とは思えないほど、明るくて暖かくて、晴れ晴れとする。玄界灘は灰色だもんなあ・・・。



鬼の洗濯板と呼ばれる浸食地形があっちこっち。砂浜はあくまで白くキラキラ。


福岡は寒い・・・あの宮崎の海が恋しい。