奴留湯温泉

今日はここから。熊本県阿蘇郡小国町北里にある、奴留(ぬる)湯温泉。


参勤交代の折り、殿様の奴(家来)が、旅の疲れをゆっくりとったということでこの名がついた。水温38度のぬるい湯だ。
足元に丸い石が並べられ、足元から湧く温泉なのかな。この日は雨と言うことで水温はもう少し低かったように感じる。


先週、公私ともに忙しく、週末は夜中帰りが二日続き、ご飯をまともに食べてない、疲れてんのに寝付きが悪く、充分寝てないというへろへろ状態でここに来た。ぬる〜い湯に首まで浸かって、じ〜っくりとはいる。
熱いお湯もいいが、疲れてるときはぬる湯に限ると思う。もうだいぶ前になるが、佐賀の熊川浴場でこのぬる湯に半日かけてはいる農家のおばちゃん達にこの入り方を教わった。農作業の疲れがとれるという。家では水をかぶったり、ぬるいときから入って徐々に熱くしていけばいいよと教えていただいた。でもやっぱり温泉が最高。


温泉場のそばのけやきの古木。



小さな清掃の行き届いた祠もあって、なにか曰くがあるのかな、大事にされてる木。


北里には木魂館という研修施設が有り、2年前に訪れた。好きな村落だ。たたずまいが美しい村だと思う。小国杉と田植えを待つばかりの田んぼ。



お昼をこの木魂館の食堂で食べる。地元の女性達が運営する食堂で、肥後牛や地元の野菜が美味しくてリーズナブル。


私は肥後牛ハンバーグを、相方は焼き肉定食。ああ、久方ぶりのまともな食事。ジャージ牛のヨーグルトもついていて美味しいわあ。
元気の良いよくしゃべる女性がいて、食事もそうだが、元気をもらえる。この人とお話しするのが密かな愉しみでもある。


廃線となった旧国鉄吉原線のコンクリートアーチ橋。



なんだろう、やっぱり佇まいが美しいところだと思うのだ。コンビニもなければ、自動販売機もない。あっ村のおばあちゃんがひとりいる『村のコンビニ』というのはあったけど。余分なものがないという感じ。
アーチ橋の下の水田の畦は、きれいに雑草が刈り取られていて、ここに住む人たちの仕事の確かさを感じてしまう。



いつ来ても気持ちのいい場所だ。

さてお腹が脹れたところで、もう一湯。杖立温泉へGO!!