南国薩摩極上湯巡り

どうせ行くなら極上の温泉に入りたい!週末、強烈な南西風と時折激しく叩きつけるように降る雨の中、南国温泉天国をめざし、一路鹿児島へ!
天降川沿いの安楽温泉にむかう。



上流には龍馬が入ったという塩浸温泉、さらに上流には巨大ホテルが建ち並ぶ霧島温泉下流には妙見温泉、それぞれ成分が違う温泉がひしめきあうが、その中にあって安楽温泉は、古い木造の湯治宿が数件建ち並ぶ小さな温泉場。
極上湯第一湯目は、鶴の湯。



さびた鉄の匂いがする極上湯、窓からは天降川が見える。これよこれ、こういう温泉にはいりたかった。



お湯の注ぎ口には析出物がびっしり。ああ極楽じゃあ。一緒になった都城から来たというおばちゃん。お昼を自分で用意して、朝9時〜4時まで休憩で部屋を取りお昼を挟んで3回くらいはいってまったり過ごすという。そういうのもいいなあ・・・・。
『もっとゆっくりはいっていけばいいのに・・・』というおばちゃんの声、『今日はいっぱいはいって帰るんです〜』というと、『気をつけていくのよ〜』


ここから日当山温泉にくだる。西郷どんの湯にはいる予定だったが、さっきの鶴の湯の余韻がまだ残っていたため、また今度でパスして、国分市のいつもの酒屋で焼酎を買い、姶良市の最近八十八湯に認定されたばかりの温泉にむかう。

が、極上とはいえなかったので(最近、温泉に対して辛口になったもんだ)写真割愛、蒲生八幡神社への巨大楠を見に行く。




日本一の巨樹と謳われる楠の木。



中は空洞で八畳くらいの広さがあるという。樹勢が弱ってきたので空洞への入り口は扉がつけられ、保護対策が施された。
後ろから来たおばあちゃんとその家族、
『子供の頃はこの中に入って遊んでいたのよ〜。』『ばーちゃん、子供の頃からってあっという間だね。』と賑やかにさざめきあう。



祁答院町藺牟田温泉、下ん湯。この川にはすっぽんがいる。(欄干で地元のじいちゃんが叫んでた)


この地名がなかなか読めなくて、鹿児島の地名にはときどきこんな難しい地名が多い。けどういんいむたと読む。
1つ前の八十八湯でちょっとがっかりしてたのだが、ああ。ワンダホー!!!



ちゃんと温泉にゃんもいる。ちょっとシャイな下之湯にゃん。



雨もどうにかあがって、田植えがすんばかりの田に、雲と山がうつる。



ここから調子があがる。4湯め、入来温泉、柴垣湯。



地元の底抜けに明るいばーちゃんずで溢れかえっている極上湯。しかもかかり湯システムがすごかった。(興味のある人は画像検索してみてね)四角いコンクリートの中にお湯が流れ、側面に水道の蛇口がついていて、専用のおけでお湯を桶に入れ、水道水で好みの温度に調整して、髪洗ったり身体洗ったり。贅沢なお湯の使い方をしてるのだ。湯船の写真が撮れなかったので、入り口の写真。



この隣にあるはずのあぜろ湯にも入る気満々だったのだが、去年の12月で廃業・・・・。古い共同温泉場には、常にいつ廃業するか、改築されてしまうかのリスクが伴う。



5湯め、出水市かじか荘。人家も畑もない山道をうねうね登った先に、廃屋と間違うばかりの古びた湯治宿がポツン。



お湯がわき出る川をそのまま木で囲い、棟を建てたという造り方。底は川砂と川石がごろごろ、色はブルー。



す、素晴らしい!!これぞ八十八湯!!!独りだったので、思う存分極上湯を堪能した。



帰りにやっと見れた久しぶりの太陽。



今日(月曜)でやっと唐突に梅雨があけた。久しぶりの青空はまぶしく気持ちいい。暑い暑い夏がやってきた!!