鹿児島の口福

鹿児島に来たら必ず寄る道の駅。朝早いというのに人が多い。



ときどきみたこともない珍しい野菜が並ぶので、楽しいのだ。のぞいてみたらもう、いい???ではなく、『モーウィ』


 
琉球野菜だそうだ。赤毛瓜ともいう。味はきゅうりに似ていて、きゅうりよりもしゃきしゃきしていて瑞々しい。以前福岡の沖縄料理店でこれを白だしで煮てきんきんに冷やしたのを食べたことがある。ジューシーで美味しかったので、帰ってじぶ煮にしよう。



にがうり、とうもろこしなどの野菜を買い、そして忘れちゃいけない鹿児島の郷土菓子黒糖ふくれ。



ほのかな甘みでふわふわで大好き!!ほくほく店をでようとしたら、入り口のところでじいちゃんに呼び止められる。『今日は、1000円以上のレシートと交換で好きな野菜をプレゼントするよ、どれレシートみせてごらん、ああ、あとちょっとだね。』と言われ、早く言えよ〜とダッシュでにんじんを買い足し、ブリブリのミニトマトをゲット!!主婦はおまけに弱い、えっへっへ、なあんか得した気分。



鉄道ヲタではないが、駅弁は好き!。。。どこまでいっても食いしん坊。
お昼は嘉例川駅の駅弁と決めていた。大型バスできている観光客を分け入って、前から目をつけていた弁当だけ買う。



地元の野菜を使った滋味溢れるお弁当。お目当ては、、、黒豚コロッケもだが、なんと言っても鹿児島の郷土料理『がね』。蟹のことをがねというそうだが、薩摩芋やかぼちゃ、人参などの根菜の千切りにしたものを揚げたもので、蟹の姿に似ているからそう呼ばれるという。つけ揚げもそうだが鹿児島の揚げ物には必ず砂糖が使われている。砂糖消費量、確か日本一だったと思う。でもそんなに甘くなくて美味しいのよ、これが。

古い木造の嘉例川駅で列車を待ちながら、地べた座りをして弁当を食べたかったのだが、観光客であふれかえっていたので、夏草の生い茂る線路沿いに移動し、食べる場所を探す。


若いときに一度だけこの路線、乗ったことがある。



こういう鈍行列車を乗り継いで、のんびりおっちらこっちら旅をするのもいいなあ。駅弁食べたり、途中下車して温泉入ったり・・・。仕事をリタイヤしたらそういう時間に制限されない旅を是非したいものだ。
結局、時折ざーっと雨も降ってくるので、日当山まで下り、クスノキの大木に囲まれた蛭子神社の境内の傍にある、復元された西郷どんの宿の縁側で、弁当を食べた。



蒸し暑い日だったが、クスノキが作る木陰で涼しい風が吹き渡り、蚊もいないし、日当山の町が見渡せる絶好のロケーション。
弁当箱は、竹皮で出来ていたので、そのまま持ち帰り。おっほっほ、使っちゃおう!弁当持ちでうろうろするのも乙なものかも〜〜〜。