球磨川極上温泉はどこだ〜その②

探し求めた温泉は、吉尾温泉診療所の奥にあった。


いやどうみても普通の民家、何の看板もないので知らなければそのまま通り過ぎてしまうような建物。



違っているのは、川面からコンクリートで覆われているところ。先日の大雨でこの建物脇までごろごろした石が流れてた跡。増水しても流されないようコンクリートで覆ったものと思われる。



確かに目の前の川の流れは速い。碧い色をした清流だ。



無人。ザルにひとり170円の入浴料をいれ、螺旋階段で下のお風呂まで下る。



いや〜〜〜、これこれ!こういうお風呂に入りたかったのよ。



硫黄の臭いがぷうん。お湯はぬるっとして碧色。そして下の花崗岩の隙間からぷくぷく炭酸がわきでてる。



まんま源泉掛け流し!独り占めの幸せ!!ここ数日、にゃんずと布団を巡ってのバトルでぐっすり眠れてないので、こわばった身体とぼうっとした頭をゆったりとお湯でほぐす。いいわあ〜。


開きかけたネギボウズ。ここはきっと地元の人々のオアシスね。




球泉洞から見た球磨川下流側。



直下。丸い建物は国民宿舎かな?



上流側。ここをもう少し遡上すれば人吉盆地。



そういえばちょっと前まで、うちの娘はここの川でのラフティングに凝っていた。夏になると毎週出かけていたものだが、あるときボートがひっくり返って川に落ちた。ここまではよくあることだし、そのためにヘルメット、救命胴衣等つけて乗る。が、落ちたところが、川の底に向かって水流が渦巻くところで、どんなにあがいても川底に引きずり込まれるような流れにつかまってしまったそうだ。一緒に行った高校時代の友達は、「おばちゃんの顔が浮かんで、わ〜、どうしよう、なんて言えばいいんだろう。」と思ったというから、かなり危機的な状況だったと思われる。幸い、男の人が飛び込んで胴衣をひきずりあげて助かった。
「いや〜あんときは死ぬかと思った。どんなに頑張っても上にあがらないんだもん。河童が足引っ張るとかいうけど、それだったんだよね、きっと。」さすがの懲りない娘も、これがきっかけでラフティングは卒業した。


筑後川もそうだが、川には、目には見えない複雑な流れがあるという。まあ、見るだけ、足つけるだけが妥当かな。


人吉でもうひとつ温泉にはいり、欠伸しながら帰途につく。この晩はにゃんこの攻撃にも負けずぐっすりと熟睡できた。温泉力はやっぱりすごし!!