初雪

朝から山に雪雲がかかっていた。例年より11日も早い初雪だそうだ。


春頃から認知症が進んでいた犬のぴょん。夏は、玄関先の屋根付きポーチの下で過ごしていた。雨が降っても犬小屋にはいらず濡れ鼠。ちょっとしたすき間(クーラーの後ろ、鉢と鉢の間、木の根っこの間、いろんなとこの角など)に頭を突っ込んでどんどん前に進み動けなくなってあんあん鳴く。首輪に前足をつっこんで(どうやったんだろ?)なんかアクロバットな格好で鳴く。夜中まっくらな庭で自分の居場所がわからなくなって鳴く・・・夜中に何度も起こされて相方と交代で見にいってたが、この頃落ち着いてきた。


秋風が吹くころ、首輪を外し、板で囲ってぴょんの移動場所を限定し、犬小屋を処分して、大きな物置のなかの荷物をだし、中を改造して1畳ほどのスペースを作り、シート、段ボール、マットレス、毛布を敷いて快適ベットを作り、何度も改造に改造を重ねた。ようやく場所に慣れてきたようだ。


うちに配達にくるおじさん達・・・牛乳配達、新聞配達、郵便配達、運送会社のおっちゃん・・・・親父達が口々に「まだ大丈夫ですか?」「よぅがんばっとる。俺もがんばらんばといつも思うとですよ。」「もう吠えてくれんからさびしか、頑張れよ。」と覗いては、声をかけて帰って行く。


あちこち頭ぶつけながらよたよたしながらもまだ動きまわるし(とがっているものは全部カバー)、ご飯を食べるとき少し身体を支えてあげると、きれいに残さず食べる。食欲はあるが、少し骨骨になってきた。


生き物はみんな年を取る。。。。でもどうにかこの寒い冬を越さないとね。あの夏の酷い暑さを乗り越えられたので、いけるような気がするのよ。

公園の欅。


 
もうすぐ葉が落ちて丸坊主になって、そして春には青く芽吹く・・・。来春の空気も一緒にすおう、ぴょん!