北薩共同湯の旅つづき

毎日寒い・・・・。この前の土日、寒風吹きすさぶ中で剪定作業をやってたらプチ風邪、熱出た・・・・。
山はまだ雪が溶けてないし、お尻が寒さで痛いし、お腹冷えるし、家に帰ったらなあんにもしたくなくてにゃんとコタツで丸くなる毎日・・・・。

鹿児島はもう早春の装いだったなあ。(遠い目・・・)



北薩共同湯巡りのつづき。
2日目は紫尾山を越えてよりコアな共同湯、折尾野温泉共同浴場をめざす。山間の村にあるクレソンが生える清らかな小川の横にある小さな村の共同湯



日曜日・水曜日はお休みで入ることは叶わなかったのだが、狭い休憩どころから目が離せなかった。



周りは田んぼと山と川と数軒の家。農作業を終えたらこの湯にやって来て疲れを取り、気の置けない近所の人とお茶を飲みながら、ここで時間を過ごすのだろう。きっとゆったりとした時間。うらやましいようななにやら切ないやら。古いけど掃除が隅々まで行き届いて、とても大切にしている雰囲気が伝わって来た。また来るもんね。絶対!

気を取り直し、以前も行ったことのあるかじか荘を目指す。丸い石の間からお湯が沸き出す緑のぬるま湯。
友人がしきりに感動する。「すごい。こんなところが残っているんだ・・・・」



だよねぇ、昭和の雰囲気。残ってるんだよねぇ。昔は夏になるとプールとして近隣の子供達に解放されてたらしい。


今は、じーさん、ばーさんが軽トラに乗って湯治にやってくる。ここの湯の良さがわかってもらえるとこちらも嬉しい。ここもずっと残したい共同湯だ。
さてここからさらに伊佐市方向の山を辿り、白木河内温泉を目指す。山の中の秘湯だ。途中であったおばさまからは「あんな狭くて汚いところに行くなんて!」と出水市内のスーパー銭湯をしきりに勧められたが、、、、秘湯が好きなんですとは言えず、はいはいと行って真逆の山の中へ〜〜〜。

この2日間8湯はいったが、友人一番のお気に入りとなった。
ここも足元の岩の下から緑色のお湯がわき出てくる。
1号泉



確かに狭い。人二人入ればいっぱいだろうか。
でも岩からお湯がわき出ていて、それを囲ったという風情でいいわあ。ここは冬はぬるいでしょうということで、2号泉へ。



ここも源泉をコンクリートで囲っただけ、ところどころコンクリがはげてるが、底は河石で、うっすら緑色のお湯が豊かに湧き出ている。お湯は美容液のようにぬるっとしていてしっとり肌にまとわりつく。天国!!!!
先にはいっていたおばあちゃんとここは素晴らしいで意気投合し、「汚いだなんて!ねぇ!!!」 と女4人で気炎をあげる。
「あちこち行ったけど、ここに戻ってきた。身体にいいのよ。」


朝から3つも入っておなかぺこぺこ。さて昼をどこで何を食べるか?!鹿児島に来たら黒豚でしょうと喧々囂々黒豚牧場をめざす。さんざん山の中を迷ってたどりついた牧場の長男が経営するレストラン。(次男が牧場を継いだらしい)山の頂上にあって霧島連峰がキレイに見えて、放し飼いの黒豚ちゃんも遠望できる素敵な場所。



私が頼んだ黒豚ハンバーグ。いやあボール状なのにふわふわで絶品。今まで食べたハンバーグの一等賞!


肉を売る直営店もあったので、シャブシャブ用のバラ肉や肩ロースなど買って帰って食べたが、いやあ美味しかった!


実は魚中心で育っているので、肉料理のうまいまずいがよくわからなかった。今でも肉料理は自信がない(肉だけじゃないが。。。)実家ではハンバーグもとんかつも出てきたことはなかったし、ついでに言うとスキヤキはアラという魚でやってたし、焼き肉も実家で食べたことあったっけ?なかったような。肉料理と言えば、たっまーにほんとにたっま〜に豚テキか唐揚げかという具合。納豆もチーズもソースも食卓にのぼらなかった。ひとえに母の意向による。結婚してからこれらのものを食べたり作ったりするようになったが、肉好きの相方や娘が言う、ここの肉はうまい!に内心ついていってないような、違いがよくわからないようなそんなことが多かった。
でも昨日の牛肉や今日の黒豚は、自信を持って言える!美味しかった!!!


鹿児島は肉も野菜もなんか力があるような気がする。地に力があるからかな?シラス台地は稲作には向かないと聞くが、それだからこその地元の人の努力の結晶なのかもしれない。


さてこの間の温泉ソムリエの大会でさつま町の観光振興課のおいちゃん達と仲良くなった娘。さすが親父キラー、若いのにはサッパリだが、50以上の親父に何故か可愛がられる。福岡にPRに出てきた際に飲み会に呼ばれ、今度はホタルの時期においでと誘われたらしい。ホタル船がでるそうな・・・。やん!便乗して行くぞ〜〜。ついでに娘!おいちゃん達の息子と仲良くなってくれい!!!