雲の壁

ヘリコプターの轟音がひっきりなしに響く。


昨日は長崎で仕事。午後4時頃高速に乗り鳥栖付近の、筑後川の上流まで見渡すことができるポイントを通りかかったとき愕然とした。
背振山から黒く低いまるで蛇のような長い雲がたれ込んでいて、鳥栖市付近の町並みは見えるのだが、ちょうどうちあたりから先の上流部分がすっぽり分厚い雲に覆われているのだ。

甘木インターから先は雨で通行止めの表示を見て慌ててラジオに切り替えると、大雨警報が繰り返し繰り返し。これは尋常じゃないと家路を急ぐ。筑後川は茶色く濁った濁流で河川敷一段目は水没。雨はそれほどでもなく大丈夫かな?と思った次の瞬間、河の真ん中を土が付いたままの立木が、立木のまんまで流れているのが目にはいった。
これは上流でとてつもないことが起こっていると思ったら、ああやっぱり。


夜、このあたりにも避難指示もでたが、直近の水位観測所の水位をPCで確認すると、筑後川本体の水位はまだ大丈夫のよう。筑後川に流れ込む中小の川が氾濫しているが本体はなんとか持ちこたえる、避難はしなくても大丈夫だなと思った瞬間、猛烈な眠気に襲われて、テレビもPCもつけっぱなしのまんま眠り込んでしまった。
夜中雷の音で目が覚めるまで熟睡。

今日も雨は降りはするが、水位は徐々にひいている。
台風3号がたいしたことなくて良かったねと言ったその舌の根も乾かないうちの今回の大雨。もうなあ、自然には勝てないとしてもなんとかならないのかなあ、やりきれない。