紅葉が街にやってきた

会社への通勤途中にある桜並木。ほぼ毎日この並木を見て、季節の移り変わりを確認しているようなものだ。



街にも紅葉前線が降りてきて、木々が色づいて美しい。



子供の頃(といっても最近も)、紅葉した葉っぱがなにかとても貴重な宝物のように思えて、並べたり、箱にとっておいたりしてたっけ。



『蝶』    西条八十
やがて地獄へ下るとき
そこにまつ父や母や
友人にわたしは何を持って行こう
たぶん私は懐から
あおざめ、破れた
蝶の死骸をとりだすだろう
そうして渡しながら言うだろう
一生を
子供のように、さみしく
これを追っていました、と


私の場合、懐からだすものは、きっと色とりどりに紅葉した葉っぱか、良い匂いのする薔薇の花びらを取り出すかな。
子供のように、わくわくした気持ちでこんなんばっかり追ってたのよ〜、だっはっはと笑いながら。(八十さんごめんなさい。あんぽんたんな私で)