故郷

今年の盆は法事がはいり長崎で過ごすこととなった。

長崎で生まれ育ち、久しぶりにうろうろした市街地。ちょうど最後の飾り付けをしている精霊流しの舟。

この後ろの山にはお墓が斜面を埋め尽くしてる。久しぶりの長崎の街は様変わりしたところが多かったが、ここだけは変わらない・・・寺町通り。長崎らしい一番好きな通りだ。


石畳と坂道


一日中あいにくの雨で、舟を流す人もさんざんだったと思うが、滝のようにならす爆竹の音に懐かしさがこみあげる。
道行きの邪気を払うためにならす爆竹。バリバリというよりトラックいっぱいに積んだ砂利をぶちまけるような凄まじい音。花火代だけで一晩30万は吹っ飛ぶという豪快な邪気払いだ。



長崎に帰ってきたら必ず食べるちゃんぽん。


これはちゃんぽん発祥の店、四海楼のちゃんぽん。金糸卵が特徴。スープはコクがあって甘い。ここと双璧の江山楼のちゃんぽんももちろん夜に食べ、いやー魚介類のダシが深いよねなあんてちゃんぽん談義に花が咲く。


毎年福岡で開かれる高校の同窓会では(福岡在住の同窓生の集まり)、
何事かあると出前を頼む中華料理屋っていうのが近所に必ずあって、サランラップがない時代は、大きな皿うどんに金属の半円形のボールをかぶせて、白い風呂敷に包んでもってきてくれたよね。
風呂敷をといてボールをはずしたら、ふわっといい匂いがしてたまらんかったよね。
やっぱ、皿うどんにはソースだよね。そうそうときどきリポビタンDの空き瓶にいれてきてた。
と、長崎にしかない食べ物の話で盛り上がる。


そしてもうひとつ懐かしい味、吉宗の蒸し飯と茶碗蒸し。

子供の頃、浜町(はまんまち)にでかけたら、必ずといっていいほど食べに連れて行かれた。
久しぶりに食べたその味は、まったく変わらず、嬉しくなる。



長崎で3日過ごし、懐かしさを満喫して久留米に帰ってきたらなんだかほっとした。
第二の故郷、筑後川。ひろびろした空を見上げていると、ここがもう私の第二の故郷なんだなって感じる。






そして両親、祖先が生まれ育った徳島は、私の血の故郷なのかもしれない。
なぜか、ぜーんぜん関係ないのに、来年はまたぜったい阿波踊りいくぜーとつぶやいた相方。お祭り男の血が騒ぐのか・・・。