正月弾丸温泉ツアーその2

昨日入った亀の湯温泉



そして朝一番に入りに行った旅館のすぐ隣の鹿の湯。どちらも廃屋一歩手前の古い古ーい湯治場。



温泉の温度が低いので、おじさんが毎朝薪を燃やして加温している。



9時前に行ったので、まだぬるいかもと言われたが、やっぱりぬるかった。浴場は階段を下って半地下の所に有り、娘とふたり熱いお湯の注ぎ口に身を寄せ合ってはいる。タイルが昭和の匂い。



お湯は炭酸を少し含んだ柔らかいお湯だ。



どちらも村の共同浴場として村の人にとって重要な施設だが、跡取りがおらず自分たちの代で終わりかもと話されていた。八十八湯を回る中で廃止・閉鎖となった施設もちらほらある。おそらく半分以上がこういう過疎の問題を抱える場所にあるように思う。もともとこの九州八十八湯という企画はJR九州の企画らしい。
もっと九州の良い温泉を知ってほしいという願いがそこにある。もうちょっと言えば、九州のムラの良さを再発見してもらいたい、そんな思いがあるのだと思う。

人の良さそうなおじさんと話しながら、このおじさんが元気なうちに繰り返し来るぞ〜と決心。
温泉場の横に、宿もやってるようだったが、やっぱり今にも倒れそうで泊まる勇気はない。素泊まり1800円。お風呂だけに来るね〜。


宿のにゃんこ・・・なんかきつねみたいなポンタ〜。



ここから京町温泉にでて、スーパーの開店をまって、地元の焼酎明月を買い求める。宿のご主人によると、このあたりにどこでも売ってるが、すぐ隣の鹿児島県にはいると、全くおいてないんだそう。地元民のための地元の焼酎。焼酎の世界は深い。
京町温泉をすぎ鹿児島県の鶴丸温泉に向かう。吉松温泉郷といって、あたりにはたくさんひなびた魅惑的な温泉の看板が立ち並ぶ。いいわあ、このあたり。



鶴丸温泉はモール泉の名湯で、ローカル線のJR吉都線無人鶴丸のすぐそばにある。



お風呂は、まるでしょうゆのような色でとろりんとしている。なんかこう〜人間お煮しめみたいな気分。気持ちがいい。
写真が撮れなかったのでこちらでその色を。  http://allabout.co.jp/gm/gc/66638/
成分表にも『腐食』とか『ヒドロ』だとかいう聞き慣れない項目が掲載されている。簡単に言えば、太古の植物が未分解のまま有機物質として溶け出したお湯。

  


以前、筑後川下流にある福岡一番のモール泉、大川温泉に一人出かけた相方は、湯船に頭から浸かるおじさん集団に心底たまがったらしいが、今回その理由がわかって、その涙ぐましい努力に、『そうだったのかあ・・・』としんみり。そう、モール泉は薄毛に効くらしい。。。。

八十八湯恐るべし!!!