正月弾丸温泉ツアー、その3

垂水道の駅から見た桜島。手前の筏は、ぶりの養殖場



NHKでその土地の食材を一流シェフが集めて調理し、生産者の方を集めてご馳走するという番組でも、ここのぶりが取り上げられていた。
いまなお活発に活動を続けるこの山は、たくさんの降灰被害をもたらすが、より多くの自然の恵みをも提供する。鹿児島人にとっては、鹿児島そのものであり、郷土の風景として強烈な位置を占める山である。


以前もこのコースを回ったのだが、お目当ての桜島にある八十八湯のあるホテル、いっぱいで入湯を断られたことがあり、相方にとってはどうしてもはいらねば気の済まない温泉場であった。相方が主張するコースは鹿児島からフェリーで往復してホテルへ行くという計画であったが、フェリー往復代がもったいない(私)、垂水廻りで行くのなら、垂水港にあるテイエム牧場にあるまさかり温泉も行こう(娘)、志布志も回りたい(甥っ子)ともめにもめ、結局垂水経由で桜島温泉にはいり、フェリーで鹿児島にはいるということで落ち着いた。



この日の3湯め、桜島シーサイドホテルの露天風呂。


ここは混浴なので、男性陣が入り(海が目線と同じ高さで、まるで海に入っているようで最高だったらしい。ちぇっ)、私たちは上の内風呂と露天風呂のある女性専用のお風呂に入る。それでも鹿児島湾が一望できて潮風を胸一杯すいこんで気持ちがいい。ああ極楽、極楽。



この日は天気が良くて、海がないでいて穏やかで見晴らしもいい。遠く開聞岳もかすんで見える。



話はそれるが、イザナギイザナミのナギとは凪、ナミは波からきているのではという説がある。ナギが男性神、ナミが女性神。古来より荒れたら怖いのは女性だったか・・・。
フェリーに乗っている間も黒い噴煙をあげて、小規模な噴火を続ける桜島。頭を触ってみると、なにやらざらざら砂が。ちょっとの間でもこんなに降灰してるんだ。



鹿児島の小学校で、桜島から対岸の磯海岸まで錦江湾約5キロを一年生から六年生まで泳いで渡るということをずっと続けている小学校がある。もちろん泳げない子もいるのだが、プールで練習を積み、湾に出て少しずつ馴らし、挑戦するのだそうだ。蒼く深い海面を見つめながら、ぜってー私にはできましぇん・・・。鹿児島の小学生はえらいなあ。



鹿児島市に入り加治木町へ向かう。ここらあたりは維新の立役者、日露戦争の指導者の多くを輩出したところ。維新ふるさと館なる資料館、生誕地などを見て回る。ここからも桜島が綺麗にみえ、こういう景色を毎日見て育つって、なんだかやっぱり気持ちが太くなるような気がする・・・。



今回の旅では、サプライズが2つあった。そのうちの1つがここふるさと館での福引きで1等賞をひきあてたこと。いっや〜こいつは春から縁起がいいじぇ。入場券と引き替えにくじを引けるのだが、なんと1等賞の賞品は、焼酎〜〜〜。横で相方が大声で『でかした〜』と手を打って喜ぶ。恥ずかしいやつめ。
館長さんとおぼしき人から、『今年はいい年になりますよ、宝くじも買ってみてはどうですか』と言われ、そういえば年末ジャンボ買ってたんだった、さっそく帰ったら番号照合しなきゃ。


ここから最後のお風呂、城山観光ホテルのお風呂へ向かう・・・・実は城山は好きではない。できれば行きたくない。20才の頃、歩いてここに登ったのだが、登るたびに気持ち悪くてずーんと重くなって、写真撮影した後、逃げるように降りてきたことがある。後から西南の役の際、西郷隆盛を始め多くの武士が自決したところと聞き、ああやっぱりと思って以来、ここには近づきたくないと出かける前からわあわあ言っていたのだが、桜島が正面に見える絶景風呂だぞーとうきうきはしゃぐ相方、聞く耳もたず。


途中、西郷さんが自決した洞穴を横目で盗み見ながら、城山観光ホテルに到着。お風呂から見える赤富士ならぬ赤桜島。夕日を浴びてほんのり淡く染まっている。



絶景かなーと満足してホテルを出て、JR鹿児島駅に向かう。ここで夕食を食べ、焼酎を物色して帰路につく予定だったのだが、なんとばかたれナビが案内したのは墓地のど真ん中。日も落ちて真っ暗な中、どうしたって通れそうにない狭い墓地の中への坂道を案内し続ける。にっちもさっちもいかなくなって、心中、たたりだーと叫びながら車をとびだし、バック、バーック!!と誘導してどうにかこうにかあわてふためき墓地から抜け出す。
もうやっだー、このサプライズは心臓に悪い。やっぱり城山とは相性が悪い。



JR鹿児島駅アミュプラザで焼酎を迷いに迷って選び、黒豚とんかつを食べて、渋滞時刻をはずして高速に乗った。帰宅時刻11時半。鹿児島は近くなった。


(アサヒ・逆鉾は相方が愛してやまない日当山酒造の焼酎。人気NO.1に舞い上がり、持ちきれぬほどの焼酎を買っちまった相方。うちは焼酎バーが開けるぞ)




おまけその1・・・クレーマーライスって???


おまけその2・・・年末ジャンボ宝くじ、いそいそと番号を照合したならば、一等賞となんと8番違い。組みもどんぴしゃ。最後の一桁だけがちっがあう。いつもはかすりもしないから、まっこんなもんかで終わるのに、これはすごーく悔しかった。ちゃんちゃん!!