志式神社

台風が九州を挟み撃ちするようにアベックでやってきていて気をもんでいたが、どちらもそれてくれて一安心。風が吹き渡って今日は遠くの山々まで見渡せるクリアーな快晴。でもめっちゃ暑い。このごろは日没が7時過ぎ。すっかり暗くなるのは7時半過ぎ。日が長いといいわあ。仕事を早く終わらかして、いえ終わった時には、寄り道寄り道。深夜徘徊ならぬ夕方神社徘徊。



福岡市東区奈多の志式神社。
太陽の光が社を照り、明るい雰囲気。



人それぞれに雰囲気があるように、神社にも人格があるように思う。この神社は氏子に大切に守られ、陽のパワーに包まれている。

笑う狛犬・・いや吠えてるのかな?やっぱり豪快に笑っているように見える。いいなあ君!!




お潮井の砂もある。


こうやって盛って、早く崩れると晴天が続き、崩れないと雨になるという。どんと盛っちゃったよ・・。



神社は深い照葉樹林に囲まれているが、裏手は林がきれて明るい陽が差し込み、そして松林の中を海へ降りれるようになっている。この丘で新羅へと渡る直前の神功皇后が上陸して軍衆会議を開いたという。そのおりに土地のものが皇后に鯛を捧げもてなしたという伝説が、早魚(はやま)神事としていまも残る。二人の若者が鯛をさばき、どちらが先に奉納するかを競うのだそうだ。




オニユリが満開。あでやかな色。真夏の色だ。



「奈多の里 志々岐の宮の 七不思議 神の御稜威と 仰がれにけり」(乙太夫の天神尋ねから)



「雀が歩く 砂が鳴る 奈多には火事がない 盗難がない 難産がない 神社では波の音が聞こえない アナバチがいない」



千鳥の足跡だろうか?鳥が歩いて跡がくっきり。歩いてみたが砂は鳴らなかった。でも砂が締まっていて気持ちがいい〜。



このあたりの浜はむかし吹上浜と呼ばれたそうだ。神社はこの松林を登って丘の上にあり見えない。


いまも奉納される神楽、ここだけで舞われる早魚舞のなかの乙太夫の天神尋ね。


「天神様はいずれにおわしますぞ」 尋ねあぐんでいると、一話の雀が飛んできて、「筑奈(ちくな)、筑奈(ちくな)」、
筑前、奈の里だろうかと尋ねてくると、やっぱりこの吹き上げの地に鎮まられていたよ。さあ、参拝してご神徳を頂こう。
千早振る 神代の手振り 奏でして 御代を寿ぐ 奈多の夜神楽
「あっぱれ あなおもしろし あなたのし あなさやけおけ」と目出度く舞い納められる。



千数百年も伝え語られてきたってすごい!



奈多の海 清きなぎさの 浜千鳥 踏み置く跡を 波やたつらん(伊勢)



レンズが汚れているのにやっと気づいた・・・・。いや〜〜〜〜ん。