宮地岳神社

いっとう好きな神社だ。
夏季大祭で、6世紀頃の日本最大級の横穴式古墳である奥の宮不動神社が開けられるということでやってきた。それと背後の山・・・この頂上に神功皇后が祈りを捧げたという古宮があると聞いたので、ついでに登ってみようということではりきってやってきた。さてさてこの猛暑の中登れるか!?



秋の大祭では毎年演歌歌手が祭王をつとめたり、若手のロックミュージシャンが演奏されていたり、韓流スターのイベントなどもあって賑わう。祭王に選ばれると売れるということで、初代奥村チヨ、代々祭王には小柳ルミ子に五代マリ、島倉千代子天童よしみ、八代あき、松原のぶえ藤あや子小林幸子等々そうそうたるメンバーが名を連ねる。
賑やかな芸事が好きな神様。商売繁盛の神様として、福岡人に人気が高い。


日本一のしめ縄。神社では人々の顔が晴れ晴れしてる。



境内では流しそうめんが振る舞われていた。ちびんこ大喜び。



春季大祭でも紅白のお餅がはいったぜんざいが振る舞われる。こういう庶民的なところが大好きなんだよね。山一つ越えたところに宗像大社があるが、なんかあちらは敷居が高く権威主義っぽく感じられて、近くなのに全然性格が違うような気がする。

古墳入り口。神紋は松を3つ重ねたような模様。



外は酷暑だが、ここはひんやりとして汗がすーっとひいてくる。
飛鳥の石舞台古墳のなかにもはいったことがあるが、ひけをとらない堂々とした広さと大きさだ。



山崩れで偶然発見されたと言うが、地下の正倉院といわれるほど、馬具、刀装具、緑に輝く瑠璃玉、ガラス板などおびただしい豪奢な副葬品がでた。そのうち10数点は国宝指定。金色に輝く2m50にも及ぶ宝刀、金の鐙、王冠・・・・ここに祀られた王は、絶大な権力者だったと思われるが、実は誰なのかよくわかっていない。天武天皇に娘を嫁がせた宗像徳善とも、あるいは九州に権勢を張った磐井の一族ともいわれているが謎のままだ。
入り口の裏に回ると、墳になっているのがよくわかる。さて古宮に向かおう。




ちょっと坂道を歩くだけで汗が滝のように流れてきたが森に入ると風が冷たく心地よい。




海からの風の潮ぽっさと熱を木々の葉っぱがさえぎってくれるんだろうか、天然のクーラーの中にいるよう。。でも結構な山道で、30分も歩くとゼーゼー言い出した・・・・。おデブにはきつい道だ・・・。
最後の急坂を手をつきつき、やっと到着!!




簡素な祠と鳥居、そしてしめ縄の張られたご神木。



木々にさえぎられて海はよく見えなかったが、ここはとても清浄な地だった。蚊一匹いやしない。

帰りは急坂に足をとられ、転びまろびつ下る。シャツは汗でぐっしょり。へろへろだー。
でもこの景色を見たら、なんか元気がでてきた。



このままだーっと降りて海へ飛び込みたいわ。


秋の大祭には、筑紫舞が奉納される。これがまたいろいろと謂われのある神楽舞いで、かんまい(棺舞い)ともいわれ、古墳のなかで舞われたこともあったらしい。どっちにしたって芸事が好きな神様なのね。今年は休みとって絶対見に行くぞ〜。