坊津

山川港から見る朝陽



早起きして朝食を一番で食べ、指宿の共同湯、元湯へ。八十八湯。


ここは早朝6時から営業している極上のお湯。だあれもいないので、2つの湯船をいったりきたりゆっくりと入る。
相方の八十八湯巡りも100をゆうに超え、120全湯制覇までカウントダウン近し。



どうしても天候に恵まれない、雨女。どんどん雲が広がっていく(涙)。



伊能忠敬が絶景と評した遠見番所からの開聞岳さつま白波のCMにでてくる絶景だが、天気が今ひとつ。雨女を返上できる何か秘策がないものだろうか?



前回断念した坊津の町へ。


古代から海上交通の要衝の地で、遣唐使船の寄港地、遣明船、琉球や南方諸国との貿易港、薩摩藩の密貿易の港として栄えた。仏教黎明期に日羅というお坊さんが一乗院を建て、廃仏毀釈運動で取り壊されるまで、多くの坊舎があったという。町の資料館には、絢爛豪華な涅槃図が残されている。中国の影響が街のあちこちに残る。



密貿易は、享保年間幕府によって徹底的に取り締まられ、貿易港としての機能はその後衰えた。



水路のある風景。



古い石畳


使われている石はこのあたりの火山石だろうか?




密貿易の豪商の家だった島浜屋敷。中にはカラクリ部屋が残されているようだが、今は個人のお宅になっており、中にははいれない。




前回見つけることができなかった黒瀬海岸のニニギノミコト上陸の地も発見でき、一安心。ここから雨が本格的に降り出してきた。


こけけ共和国湯之元温泉で、最後のお風呂の〆。



打込湯&元湯、もとは別々の温泉だったが、統合して1つの温泉に。120円で2つの源泉、なあんてお得。ここは非火山性温泉にあたり、宿の上は断崖。断層によって湧き出した温泉だという。



老若男女がわいわいがやがや。おしゃべり仙人絶好調〜!!
「ちょっ熱っ」とつぶやくと、すかさずそばにいたおばあちゃんが笑いながら話しかけてくれる。(内容はわからず・・・・鹿児島弁講座に通わんといけんなあ。)そしてそのおばあちゃんに「おばあちゃん!体あらうんならここあいてるよ」気遣う言葉が飛び交う。


極上温泉に入り続けると、みんな温泉仙人に変身するに違いない。人情共同湯、万歳!!