鞆の浦ロヂウラ探検

鞆の浦は古代より潮待ち湊として人が行き交い栄えた湊だ。万葉集にも確か鞆の浦を詠んだ歌があったと思う。最近では宮崎駿がポニョの構想を得た地として、一気にブレイクした。瀬戸内海のちょうどど真ん中、ここの沖を境に東西に潮目が変わる。多くの歴史を秘めた魅惑的な湊。


夕刻迫る頃に鞆の浦に到着。車が一台やっとこさ通る路地が縦横に走り、江戸時代の街路がそのまんま残るという路地に、カメラ片手にまるで巨大ジノラマ迷路に飛び出していく気分。結構、観光客が残っている。お昼には勇壮な鯛網があってたからかなあ。



幕末、鞆の浦沖で紀州藩の船と衝突事故を起こしたいろは丸海難事件。談判のために龍馬が訪れたという町家。。



引き寄せられるようにはいった酒屋(保命酒をおいてある)の内部から撮影した、入り口の戸。そっか〜こうして上にあげているんだ。



漁具販売店。うっわあうちにもあったものが売ってある。


もう懐かしくて懐かしくて、ちっちゃいガラスの浮き球を買ってしまった。



湊の方へどんどん歩いて行く。



なんていうか、変わった平屋。



湊にでたあ。



向こうに、竹やのぼりで飾られた船が見える。ああ、きっときょうの鯛網の船だ。



このはしけに乗って、海に乗り出したくなる。



相方は小高い丘に登るというのでここで別れる。湊も観光客でいっぱいだったけど、ちょっと路地に入ると誰もいない。思わず笑みがこぼれてくる。ひとりロヂウラ探検。はしご?


ここにもはしご。サイコロの目のような模様だ。木塀の色が変わっているのは、海がここまで来たことがあったのかな。



大きな屋敷の蔵の道、どこからか夕飯の良い匂いがかすかに漂ってくる。ああ、一番好きな時間帯だ。



道を抜けると、屋根の傾いた家。家同士くっついて支え合っているようだ。



あんまり待たせると、またぶーたれるので丘に登る。日が傾く直前の湊。


石畳夕焼け黒ニャンズ。



たたずむ夕焼けニャンコ。



ごはんくれる人を待っているのかな?6,7匹、身体のお手入れしながらゆったりと待っている。



また湊に降りると、向こうに小さなドッグがみえる。ポニョの映画のモデルとなったドッグ。保育園もあったということだが、今はもう閉鎖されたという。


子どもの頃、よく凝りもせず閉め出された。夕方のこの時間、いつまでも町の色が変わっていくのを見ていたかった。心奪われるように見つめている間に時間がどんどん過ぎてしまう。結局いっつも門限を守れなかった。まあ、時計ももってなかったし。3つ子の魂百までというが、あのときとちっとも変わってない自分。


『お〜い、ホテルに言ってた到着時間を過ぎてるぞ〜。急げ〜。遅れるって電話しろよ〜。』
時間にきまじめな相方はそわそわ。いやあ、夕食なしの素泊まりだから、少々遅れたって誰も気にしないと思うよ〜。


この通りを抜けたところに、沼名前神社があるが、行けず・・・・・・。



絶対時間がたりねぇ・・・・・・。今度来るとき(これるかな?)は一人だな。