安心院の鏝絵

安心院と書いてあじむと読む。鏝絵・・・うなぎという字に似ている・・・ぱっとみたときえっ鰻絵????
左官さんが壁を塗るとき使う『鏝=こて』で絵を描いたもので、鏝絵とは漆喰装飾の1つ。安心院町では、漆喰が手に入りやすかったのと腕の良い左官職人がたくさんいたことから広まったという。
漆喰ってよく聞くけど、貝殻と木炭を交互に重ねて焼いた灰から作られるんだって・・・。いやあしらなんだ。
古い街並み、商店街のようだ。


上を見上げながら鏝絵を探す。あった、あった、思っていたより大きい。



このおじさんは大黒様?打ち出の小槌をもってる。



これは虎かな?



Printの絵をくわえた白虎は、印刷会社の鏝絵、平成の作。



見ているうちにだんだん面白くなってく。これは虎と言うより猫のような・・・・。



お茶屋さんにかかっていた分福茶釜



こちらも印刷屋さん。ネズミ?キツネ?いやあセンスいいわあ。



工場風の建物にかけてあった鏝絵。


何の機械かわからないが、これを作ってるんだろうなあ。商売繁盛の願いが伝わってくる。


これは見るからに酒造場、酒屋だな、鏝絵をみて何屋さんかあてっこするのが楽しい〜〜〜。



酒屋柳兵衛、あがた屋と読むのかな?電話二十二番って・・・・ああ、気になる。



煙突があって、かすかに麹の香りがする。帰ってから調べると、麦焼酎をつくっている老舗だった(1712年創業)。むむむ、買って帰れば良かった。



酒屋の向かいに変わった建物。重松家(あがた屋の本家)の別宅。



いやあ、瀟洒なこと!



天守閣みたいな建物の一階には豊後富士、望楼部分に虎。



そして目がぴかりと光っている龍!お見事!!!



どこかの蔵の中に掲げてあったという、一富士二鷹三茄子の図柄の鏝絵。蔵を壊すにあたって鏝絵だけ保存された。何を願ってこの図案にしたんだろう、縁起をかついだのかな。蔵はなくなっても鏝絵は残った。



帰りがけ、運転しながらなあんか首痛い・・・・そう、ずっと上を見上げた姿勢でうろうろしたもんだから、首痛になってしまった・・・。でも鏝絵おもしろーい!!!