大足女

私の足は、甲高段広である。扁平足とともに日本人に多い足型であるそうだ。
まずハイヒールが履けない。。。。なのでもってない。パンプスもどうにか履けないことはないが、1時間くらいで足の痛みに眩暈がしてくる。

耐えられない足の痛みと、すぐかっくんと足首をひねるから、小さい頃からサンダルはおろか、こじゃれた足先の細い、かかとのある靴が履けなかった。幸いなことにヒールやパンプスをはかなければ行けない職業に就かなかったので、私の足はのびのびと育った。

ヨーロッパからくるクラッシクのオーケストラ楽団の方々が履いている革靴を見ると、日本人が履いている革靴と同じに見えない、違う履き物に見えて仕方がなかったのだが、やはり、欧米人の足の形と日本人の足の形は違っているそうだ。



健康な足指のためにスリッパは良くないと聞いていたので、布草履を買った。



なかなかはき心地がよくて、疲れにくい。とくに台所仕事で長く立つと違いがよくわかる。
妹なんぞは『自分で作ってるよ〜』
す、すごい・・・・私にはそんなスキルがあるわけがないので、デパートにきていた新潟の下駄屋さんが作った布草履をもとめた。やはり人気らしく、あっという間に売り切れるそうだ。


古今女性は小さな足の方が美しいとされてきた。中国では纏足という、ほとんど虐待というか女性の人権侵害としかいえない靴を強いてきた歴史がある。3寸金連といって、10センチくらいの靴に足をあうよう3,4歳の頃から足指を折られて、まるでハイヒールのように変形させられて、靴に足を押し込められてきた。男の欲望が生んだ纏足。纏足をしない大足女は嫁のもらい手がなかったので、母親はなくなく娘の足指を折ったという。哀しい歴史だ。




私は大足女どころか、10年前アキレス腱を切ったときのリハビリで鍛えられ、指でものがつかめるし、タオルをこじこじできるし、はさんでつねることだってできる。!靴に足をあわせるのではなく、足に合った靴で、のびのび足指が開き、大地を踏みしめることが出来る幸せ。


さてさて、月末&決算でなかなか自分の時間がとれず、温泉巡礼の旅にも久しく行ってない・・・・。今度の週末は何が何でも温泉行って、足指をびろ〜んと広げ、エネルギー充填したいものである。