杵柄パワー

佐賀市大和町川上峡。樹齢1500年の大楠の向こうに迷子の鯉のぼり。


ちょうど背振山系から嘉瀬川が丘陵地帯に出てくる首の部分のところに古い古い神社、与止日女(よどひめ)神社がある。



石を継ぎ合わせた鳥居は、肥前鳥居といってここらあたりしか見られない珍しい鳥居。



今年1450年の式年祭を迎える与止日女(よどひめ)神社。立て替えのため開かずの間を開けたところ、2000年前くらいの銅鏡がでてきたそうだ。神社建立は欽明天皇の頃564年といわれているが、もともとは川そのもの、あるいは大きな石を祀っていたという。
「大和」「川上」とくればヤマトタケル。そうヤマトタケル熊襲征討伝説の地でもある。


ここを通っていつも古湯温泉や熊の入り温泉へ通っていたのだが、途中巨石パークという看板がたっていて、何だろう?怪しげなテーマパークなのかな?と気にはなりつつ素通りしていた。ところがその巨石パーク自体が与止日女(よどひめ)神社のご神体、神奈備山だということを聞きつけ、登ってみようとやってきた。


パークとは名ばかりの本格的な山道。


4,500メートル級の山なら、ガツガツ登って駆け下るように降りてきた「昔取った杵柄パワー」はまだ健在だろうか?頑張れ!私。
山中には、枯れ葉ばかりの斜面にどっから飛んできたの?といわんばかりの巨石があちこちど〜ん!



巨石の間を縫うようにあえぎながら高度を上げる。
烏帽子岩


なんだか宗像の沖の島にいるようだ。古代はここでも岩陰祭祀が行われてたんじゃなかろうか?



沖の島は女人禁制。今でも神官が海で素っ裸で禊ぎをして社を守る。島で見たことは誰にもいってはならず、草木1本たりとも持ち出してはならずという厳しい禁制のお陰で当時の祭祀のあとがそのまま残っているというが、ここでは跡形もない。


けれど正月になると氏子の人たちが参拝に登ってくるという。


お目当ての頂上直下にある天の岩戸。



大きな岩の上に違う岩が乗っかっていて、隙間がある。



人が一人通れるくらいの空間を抜けると、


ぱあっと明るくなって、足下は崖のせいか涼しい風が吹き抜ける。いっや〜結構登ってきたよ〜。



風に乗っていいにおい。何だろうとあたりを探すと、この花から!



何の木だろう?これはオオヤマレンゲかな?


全行程2時間のコースを1時間ちょっとで駆け抜けたぜ。杵柄パワー健在だったのねと胸をなでおろしたのだが、
「小城に気になるすごい神社があるんだ〜。」
行って見て「ひぇええ〜!」
杵柄パワー、残り少ない。。。。。。
つづく