松浦

8月の「振り返りをもう少し。
「アジ食い行こう!」と引きずられて行った、松浦湾。



アジの水揚げが日本一になったこともある、松浦党本貫の地である。右手にうっすらと松浦火力発電所が見える。
北に開けた海は凪いで美しい。もっと透明度が高ければ、壱岐も見えるんじゃないんだろうか?


展望台の下に、ムクロジの木を発見!別名石けんの木。こういう花が咲くんだ。結構あちこちある。
秋になったら、この実をゲットして石けん実験しなくっちゃ。


展望台の麓の星賀港。松浦党の党は、もともとは漁業の網を数える単位で、1党、2党と数えたといい、源氏に味方してその勢力を伸ばした。


玄界灘の荒海を乗り切り、東シナ海を自由に操舵できる技術をもったおそらく古代の倭寇の血をひく武士団のその末。こういった波から守られている隠れ入り江がこのあたりにはたくさん。


アジは確かに美味しかった。一口食べるごとに
「すげぇ〜」「うめぇ〜」「生きててよかった〜〜〜」と歓声をあげてばくばく食べる相方を見てると、単純ってことは世界を救うんだなと心の底から思う。なんか憎たらしい。
食べるものを食べたら、後はおまえの好きなところに行っていいよと偉そうにのたまうので、(この言い方がまたかちんと来る)伊万里焼きの里へ。


秀吉の朝鮮出兵の際、連れ帰った匠の陶工達の里。主に鍋島藩の殿様に献上されたり、将軍家、諸藩への贈答用高級磁器として製造するのが主で、入り口には関所が設けられ、厳重に行き来を制限されたという。


佐賀の美術館で、蓋付きの香炉を見たことがあるが、およそ人間業とは思えない、ふくよかな丸みのフォルムと、細かな色鮮やかな模様に、度肝を抜かれたことがある。この香炉はちっこいけど、形がやっぱり美しい。


軒先に風鈴。


これは登り窯跡。作業の手順が陶板に描かれている。


古い煙突と現役の煙突かな。



橋の欄干の見事な龍。



こちらは色鮮やかなちっこい龍。


時には目の保養もいいもんだ。欄干の龍の絵がと〜〜〜ってもと〜〜〜っても欲しかったけどなあ。