風浪宮大祭

大川市に鎮座する創建1800年の古いお宮、風浪宮。地元ではおふろうさんと呼ばれている。

拝殿のそばに安曇磯良像。宮司さんなのかな?なんかそっくり。

ここの歴代の宮司さんは安曇姓を名乗る。
鏡が幾つもぶら下がっていて、豪奢な御輿。


鳳凰に州浜の紋。安曇族の紋だ。

この御輿の下をくぐると一年間無病息災だというので、くぐらせて貰った。これからご神体を御輿に移し、町内を一周するという。ご神体を移すとき、宮司達が低い声で「おうぅ〜〜おうぅ」とうなり声のような声を出すのを間近で聴くことが出来た。確か、宗像のみあれ祭のときもご神体が移動するとき、神職の方がこういう声をだしていた。そういう習いだと思うが、不思議な声だ。


古いお宮だけあって、由緒が凄い。


このあたりは昔は海で、古代、有明海の干満の差を利用して、舟の築造が盛んだったという。今は木工の町、家具の町として家具屋が軒を連ねる。



昔は舟で回っていたのだろうが、今はトラック。


はりぼてと思いきやしっかりとした作りで、このまま外して川舟のパーツとして活用できるくらい精巧な作り。そういえば長崎くんちの踊り町榎津町は、大川からの職人たちが住み着いた町で、出し物の川舟はここの職人達が作ったと聞いたことがある。舟を作る職人としてあちこちの港町に移住したのだろうか。もうひとつ舟を○○丸と命名するのはここが発祥だそうだ。


御輿にご神体を載せ行列が出発するしばしの間、見つけた古いモーターサイクル商会。


部品のショーウインドウの横にちゃんと航海の神恵比寿様が鎮座する。



待っている間、順番はこれでよかったかのう、総代さんにきかにゃとちっご弁で右往左往していたおいちゃん達も無事に出発。


愛嬌振りまく小さな八乙女達。いやあ可愛い。


旧暦4月1日には、今度は大御幣を本物の舟、磯良丸に乗せ、有明海のはるか沖の干潟にでかけ、海に降臨する神霊を迎えに行く沖参り海神祭がある。http://www.ofurousan.jp/saiten.html
ほんとは舟に乗ってこちらも見にいきたいものだが、舟に乗せて貰えないかなあ・・・。