小さな教会

大雪の後、長崎の母の家に様子見に。
長崎では最記録となる大雪で、母は3日間、大事をとって外に出なかったそうな。
「それが一番、安全だね。」「携帯で写真を撮ったよ〜〜〜〜」とのんびりした返事。
20センチほど積もった写真を見ながら、北国の豪雪地帯の一人暮らしのお年寄りはどうしてるんだろう。。。。
妹二人も来て、一緒に外海のほうへランチしに。

この日は一転してぽかぽか陽気で、海も青くかすむ小春日和。


小さなパスタ屋さんにいったのだが、そこの奥さんから、このもうちょっと上の方に、フランスの片田舎にあるような小さな教会があるときいて
訪ねてみた。

ほんと,小さな小さな、石垣が美しい教会。
]


入り口の風よけのための壁。



下の海から強風が吹き上げてくるので、まわりを風よけの石積みで囲んである。



ここらあたりの石を使ったと言うが、色が美しい。


窓のアーチが教会風だが、素朴な素朴な教会だ。隠れキリシタンの伝説が色濃く残るこのあたり。昔は24,5世帯で使っていたそうだが、今は8世帯。高齢化で4世帯で交代で掃除を続けていると、掃除をしていたおじいさんから教えて貰った。
中は撮影禁止だけど、見るだけならといって中も見せてくれた。
質素ないすと机に、小さな祭壇。けれど敬虔な祈りを捧げ続けた場所だろう、空気が澄んでいる。



一年に一度、出津教会から神父がやってきて、村中集まって祈りを捧げるという。



長崎にはカトリック信者が多い。高校まで神父養成学校に行っていた同級生から、アカペラの賛美歌をきかせてもらったことがある。美しかった。ごつい同級生のどこからこんな美しい歌声が奏でられるのか、涙がでるほど美しかった。
「信仰」・・・これもまた人間の謎でもあるなあ。