デトックス温泉その2〜酢はだいじだ〜

温泉はいってお腹がすいた〜で少し遅い昼食。地鶏うどんの看板に惹かれて入った、梅の庄というお店。

私が頼んだ地鶏つけうどん。これすごく美味しかった!!地鶏でなくても家で作れる〜と大ヒットの一品。



うどんの上にはくたくたに煮た大根とにんじんとほうれん草(?)。そしてつゆには、地鶏と焼いた太ねぎの甘がらつゆ。ねぎって焼いて入れると香ばしくて美味しいのね。これ作ろう、たぶん似て非なるものになるかもしれないけど作ってみよう〜〜〜。

相方が頼んだのは地鶏丼セット。



ごはんの上にのっている黒い物体が地鶏だが、今まで食べた地鶏の中で一番美味しかったそうな。丼の上に置いてある小鉢が地鶏のたたき。そしてその横の小鉢に、ゆず皮のおなます。カブとにんじんがあえてある。私的にはこれは最高の一品だった(貰って食べた)。


実は酢の物大好き人間なのだが、実家ではすだちとゆうの酢で育ったので、どうも市販の醸造酢には違和感を覚え、なにかと酢にこだわってきた私。
ゆうのすとはゆず酢のことで、徳島県人、高知の方はゆず酢をゆうのすという。



すだちは刺身、つけもの、ありとあらゆるものにふりかけて食べるのだが、酢の物、お寿司にはゆうのすを使う。徳島の田舎では、ゆうのすの寿司飯を俵状に丸めて、そのうえにやはりゆうのすでしめた小さいひらき魚(魚の名前は母にきいたけど忘れた、もう一度母に聞こう)の姿寿司おにぎりがごちそうで、柔らかいゆずの酸味と風味とが見事な、私のソウルフードといっていい。
福岡でもゆず酢は売ってはいるが、いちど加熱しているので色は濁った黄色だし、味やっぱりちがうし、風味が落ちる。徳島のゆうのすは圧搾しただけの生汁。冷蔵庫に保管して使う。徳島の叔母から母にいつも送ってくる一升瓶のゆうのすを分けてもらい、大事に一年間使っている。
十八で食べた酢の物があまりにまろやかで、おかみに聞いて、京都の村山醸酢の千鳥という酢を紹介してもらった。このお酢は、まろやかで喉の奥にキンとくる酸っぱさがなくて美味しかった。けれどやっぱり、ゆうのすにはかなわない、と思う。あのゆずの風味、香りがたまらないのだ。幼少の頃からの食習慣というものはやっぱりなかなか抜けないようだ。


丼セットについていたゆず皮のおなます。皮を甘く煮て、塩もみしたにんじんとカブと和えてるだけに見える一品は(いろんな隠し技があるんだろうけど)、ゆずの酸味だけで舌に柔らかいおなますだった。ああそうだ、お正月に買ったゆずがあまってたので、甘煮を作って作り置きして、いろんな野菜と和えてみてもいいなあ、ごまをちょっと振りかけて。勇気を出してずうずうしく作った人に詳しいレシピ聞けば良かったなとちょっと後悔したが、まずは自分であれこれ工夫してみよう。食べて美味しく、レシピのヒントも貰えて、なんだかちょっぴり得した気分のお店だった。