1年

口に衣で『哀』
口に衣をあててはき出せない想いの様をいう。


1年前のあの日、あっという間に命を奪われた人たち。
昨日まですぐ横で笑って居た人と会えない人たち。
住み慣れた家を土地を離れざるをえなかった人たち。
今もまだ帰れない人たち。
生計の道がいまだ立たない人たち。


大船渡の街の、海に引きずられていく夥しい車や家の映像に、『人は!?、人は逃げてるの?!』と叫んだあの日から一年。
恐怖や無念の想いで死んでいった人たちが少しでも浄化されてますように。


『涙の流れるままに』-ヘンデル・リカルドより-