北薩の春
鹿児島にはいると、もう山桜の花が満開だった。
山の斜面のあちこちに山桜の白や薄いピンクの塊がぼうっと浮かぶ。鹿児島には一足先に春が訪れていた。
梅と桜が一度にさいていて、春の花が出そろっている。
姶良市を起点として、薩摩川内からさつま市の八十八湯を巡る湯ったり旅。花をめぐる旅ともなった。
姶良市では、れんげも!!!
菜の花も今は盛りと咲き乱れる。
可憐な桜、なんという桜だろう。
ソメイヨシノはまだ一分咲きくらいでこれからか。蕾がこんなに膨らんでいる。
一番嬉しかったのが、アオモジの木があちらこちらに咲いていたこと。
もともと長崎から鹿児島などの東シナ海沿岸部にかけて、林の縁などのよく日の当たる斜面にはえるクスノキ科の落葉小高木植物だが、内陸部ではあまり見かけない。ちょうど今頃薄い青レモン色の花を咲かせるので、卒業花なんて言ってたものだ。
筑後川の春を知らせる花は菜の花だが、長崎の山の斜面に住んでる頃は、この花が咲くとああもう春だ・・と嬉しく思ったものだ。懐かしい木花に会えた。