別府湯巡り逍遙〜共同湯編〜

私が土曜講座で福岡に行っている間に、スタンプ帳を片手にみちみちと別府八十八湯を回っていた相方。
別府駅界隈は、おまえのために残しておいたぞ〜〜』
そう、88カ所全部は行かなくていいけど、ここは!というところ、特に別府駅界隈は是非とも行きたかったのだ。


一湯め、芝居の湯。市役所のすぐ近くにある。


ここはコミュニティセンターとして最近リニューアルされたのか、建物は小綺麗。お湯は硫黄臭がしてまろやか。朝からすだれを家中にぶらさげる作業をして汗ぶるぶるだったので、手始めに汗を落とす。


ここからくだって国道10号線沿い、別府タワーの国道ははさんで斜め前。北的が浜の湯。知らなければそのまま通り過ぎてしまうほど、目立たない。



2階公民館、1階共同湯・・・公民館という名の天国。



入り口から脱衣所、浴槽と敷居のない一体浴場。



窓の向こうからは通行量の多い国道の騒音がひっきりなしだが、極上の湯船に浸かるとそんな喧噪はどっか飛んでしまう。いやあクオリティたかいわ。


ここからJR別府駅のほうへてくてく歩いて、春日の湯を探す。
手前のリサイクルショップと奥の素泊まり宿泊所春日荘の間の木造の家が春日の湯。



路地を入り込んだところに入り口。はげかかったミントブルーのペンキが施された木造の張り出しがいい味を出している。



入り口はカーテン一枚で遮られるのみ。



木枠の脱衣所



はいったときは先客がいた。春日荘のおかみさんで、夫の退職後、愛知から春日荘を買い取って移ってきたんだと。素泊まり3000円なので泊まりにおいで〜としっかり宣伝されて出て行った。一人になったので、荷物をほっぽり出して写真撮りまくり。いいわあ、ここ。



お湯は無色透明、柔らかく肌に染みこむ。洗い場も何もなく、奥のセメントの柱に、この湯を掘り当てるためのお金を出した人の名前が彫られ、わき出るお湯は木の棒1つで調整する。そして、うめるためのホースがついた水道栓1つ。


心ゆくまで堪能。


ここから車に乗って別府八湯浜脇温泉の1つ、日の出温泉へ。


ここも海岸沿いの国道10号線沿いにある。国道の向こうに大きなマンション。昔は日の出を拝んで温泉にはいったそうでその名残の名前。
ちょうど番台はお留守で、お金を長い筒の中に入れる。



入り口から階段を数段下りて、



木の脱衣所。



そして広々とした浴槽。ああ、もうなんもいえない。。。。



ちょうど出た頃に、番台のおばあちゃんとその孫と思われる小学生の男の子が戻ってきた。別府の共同湯の入り口には必ずお地蔵さんが祀ってある。孫の手には花。おばあちゃんのお手伝いをして、お地蔵さんに供えている花を交換して、二人で手を合わせておまいりする。
別府の共同湯ならではの光景。


最後の〆のお湯は、また別府駅近くまで戻り、寿温泉。正面からみると、ただの公民館にしか見えないが、



裏に回ると、洋風の建物。大正13年築の建物だそうだ。



湯は冷え性に効能があり、子宝の湯と呼ばれ、昔は女性専用だったとか。



Oh〜ワンダホー!!!でもメチャクチャ熱い!洗面器に水をたっぷり入れてかぶるけど熱い!
だけど温泉巡礼で鍛えられ、熱い温泉にも免疫は一応ついた(鹿児島の共同湯はたいがい熱い)ので、がんばって湯船に浸かる。最低3分は浸かると決めているが、ものの1分もしないうちにあちぃ〜。また水かぶって1分間湯船で我慢。これを何回か繰り返してお湯を堪能した。

別府、いくたんびに新たな発見に出逢える素敵な人タラシ町。