こけけツアー 〜街角編②〜

宝くじを買わねばと密かに決意する地名だ。笠沙半島の大当の集落、おおとうと読む。
傾斜面に家々がへばりつくように密集して建てられている。



石垣の里としてにほんの里百選に選ばれているが、歩いて行くと結構空き家や荒れた畑もあり、高齢化に伴う過疎化が進んでいるように思う。



上へ上へと登ってゆく道。



どこまでも石垣が積み上げられていて、どれだけの石が長い年月の間積み上げられてきたのか、その時間の長さにぼうっとする。



ちょうど登り始めるときに、プロパンガスを積んだトラックが下に止まっていたのだが、道は車がとてもじゃないが通れる広さではなく、台車にプロパンガスを2つ程積み替えていた。この坂道をあの台車で押し上がるのだろうか?




長崎にも石段や急な坂道の先にこんな開けた場所があって、どこか懐かしい。
子どもの頃、対州馬をよく見た。こういう坂の上とか悪路に近い石段の先の場所で、背に砂利や建築資材を乗せ、荷を担ぎ運搬していた風景が甦る。
対州馬対馬の日本在来種の馬で、普通の馬より一回り二回り小さく、急峻な坂道やガタガタの石段を難なく往復していた。休憩の時に触りに行くと、じっとして撫でられるまんま、大人しい性質の馬だったように思う。まだ、彼の地で育てられているんだろうか?




浜に降りる急な階段。



赤い蟹。石垣の至る所から顔をのぞかせていた。




長崎に行かねば。あの急な坂道や石段はそのまま残っているかな?