無患子

ちょっと探している木があって、鳥栖香椎神社へ。




鳥居の後ろに2本そびえ立つのは、ヒノキ。樹皮が神さびていて、荘厳な雰囲気。




お目当ての木はこれ、無患子。鹿児島の加治木町の神社で見かけたのだが、ムクロジと読む。




エゴノキと同様、セッケンノキと呼ばれ、種の皮は水に漬けると良く泡立ち、洗濯などに使われたという。界面活性作用を持ったサポニンを多く含み、戦後まで個人の庭に多く植えられていた。実は堅く、数珠や羽根突きの玉に用いられた。葉は偶数の羽状複葉で見た目涼しげ。





あわよくば、去年の実が残ってないかなと淡い期待を抱いて来たのだが、境内は綺麗に掃き清められていて、ない。。。やっぱないか、ちょっとがっかり。
この神社には、佐賀県の名木100選に選ばれ保護の対象となっている木が多数残っている。

樹齢620年のクスノキ




ほかにケヤキタブノキ、そして、ムクノキ。どれも樹齢200年を超える大木が、神社を囲むように生えている。



小さなうち捨てられたような祠の傍にすくっと立っているのは、



イチイガシ。



圧倒される高さだ。



この日は35度を超える勢いの蒸し暑い日。けれど広がった緑陰の下は、




涼しい風が吹き抜ける。



しばし、大木の傍で風に吹かれて樹のエネルギーをいただく。
秋に忘れず来なくちゃなあ。ムクロジ、紅葉も素晴らしいという。実をゲットしてほんとに泡立つのか実験してみたい〜。