神様のお餅~島根秋旅行その2~
奥出雲吉田町の温泉宿、湯の上館。茅葺の屋根、木造のしっとりした旅館。
ここの道路はさんで川そばに、共同湯漆仁の湯がある。
鄙びたという言葉がぴったりの優しい風景。
川の流れをぼうっと見ながら、『思えば遠くへきたもんだ~~~~』とつい口ずさみたくなるようなお風呂。
お湯自体は1300年の歴史を持つとのこと。。。えっと平安時代から?
内湯と露天がつながってて、独りだったので行ったり来たり。。。存分お湯を楽しむ。
ラムネ温泉というのは聞いたことあるけど、銀?銀が含まれているのかしらん。
桂の木と狛犬。
樹齢800年の桂の木は、いままさに紅葉が始まるところ。紅葉したらきれいだろうな。
欅の木の紅葉。
神社のシンボルツリーは、その氏族氏族で違うようだ、生業が違っていたのだろうか。
島根はまた神楽の里でもある。
いやあもうふるふる。。。。
まるで虫歯を抜く道具のような、鍛冶屋の道具。いやいやふるふるがとまらない。
そして立ち寄ったある神社で頂いたおもち。
前日がお祭りだったそうで、片付けのために長い階段をひとりぜえぜえ言いながら往復していた老神主さんとお話しする機会を得た。
過疎化の波でどんどん若者がでていくこと、氏子自体が高齢化してどんどん減っていること、自分の息子も一応禰宜の登録をしているが、継ぐかどうかわからないこと。。
福岡から来たというと、そんな遠いところから。。。ああでも神職の研修で九州は行ったことあるよ、北部九州だけだけど、福岡や佐賀、熊本行ったよ、長崎県の壱岐がすごかった、古い古い作法がまだ残っていた。。。。
そんな話を聴きながら、拝殿からふっとおもちを持ってこられた。お祭りに神様に供えられたおもち。ひとりじゃ食べきれないからもっておいき。
稲の時からきっときっと大事に大事に育てられ、つかれたおもち。ぴかぴかだ。
玉串とおもちを手をあわせてありがたくいただいて帰路についた。
帰って半分お雑煮して食べた。あと半分は冷凍してお正月に食べる、神様のおもち。