おどりの達人

信州行きがだめになって急遽決まったとくしま阿波踊り。去年は土砂降りの雨の中、ずぶ濡れになって見はまったが、今年は殺人的なかんかん照り。熱中症警報の中、街に飛び出す。



この粋な髪飾りを見ると、阿波おどりに来たなあと実感する。


前夜祭は、大きなホールでの有名連達による舞台踊りだった。素人という名のプロ。素晴らしかったけど、阿波おどりの良さは、踊り子さん達の汗と笑顔を間近で見て、躍動感をともに共有するのが一番の楽しみ方だと思う。踊る阿呆に見る阿呆。ともに汗かいて阿呆になるのよ。


早朝踊り・・・といっても午前10時にもなれば気温は30度超え。



『過酷な重労働やん・・・』と若い踊り子さん達が言ってたが、鳴り物が鳴ると、笑顔で踊り出す性。


老いも


若きも、はじける。



阿波おどり空港には、一日4回、東京からの便の到着に合わせて、お出迎え阿波おどり隊が繰り出す。この日は、私の大好きな連、娯茶平。連は大小400以上あると言われるが、最大の連で、鳴り物のリズムはゆっくりめで重低音、鳴り物隊の人数も一番多い。よしこのの唄にあわせて、腰を落として品良く踊るのもこの連。ここの鳴り物は、なんかずぅ〜んとくるんだ。



もう何回も行くと、踊り子さん達の顔も覚えるようになる。いつも男踊りのしんがりで、味のある踊りを踊るじっちゃん4人組の大ファンなのだ。



おいくつくらいだろう。刻まれた皺に柔和な笑顔、



いやあ、年季がはいった、腰の据わった踊り、思わす『よいや〜!』と叫びたくなる。いいわあ。



舞踏家で俳優の田中民さんが、
『西洋から舞踊がはいってきたが、日本の百姓の動きは美しいんだ。』と言ったのを想い出す。



ここの女踊りも、楚々としていいのよ。



間近でたっぷりと踊りを堪能し、お腹がすいたので、空港で徳島ラーメン。



さあ、腹ごしらえをして、本番、街中阿波おどり一色になる夜の街へいざ!