前玉神社

久留味川の上流、人里離れたところにその神社はひっそりと建っていた。


前玉(さきたま)神社、福玉(さちたま)大明神とある。地元の人でも誰をお祀りしているかわからないという、でも古い古い神社だ。



なんというか異国風とでもいうか、日本の神社ではないような・・・・。


不思議な雰囲気。
もっと驚いたのはその立地で、お社へは橋を渡らないと行けないのだが、



川がヘアピンカーブのように180度曲がっていて、



周りの水田が一段と高くなっている。これでは水量が増えたとき、決壊しないんだろうか?いや決壊するよね。あの石垣は大丈夫だったんだろうか?いや繰り返し壊れては補強してきたのかもしれないね。だからミズハノメの神、龍神と呼ばれた水の神様を祀って、自然の驚異との折り合いを、この神社に祈ってきたのかもしれないねと相方と喧々囂々。



春、この広場にはあの鈴掛馬がやって来て大勢の人で賑わうという。今まで見てきたものが1つ1つ繋がってくるような感じ。



前玉姫は、富士浅間神社から埼玉の行田市に移動して、埼玉県の名の元になったという。前の名はコノハナサクヤ姫、木花咲耶姫木花開耶姫と当て字されているが、サクヤは削、あるいは裂く、で女とは言え、元々鉱山技術を有する一族出身だという。桜姫なんて花のイメージが現在ではあるが、違っていたのね元々は。なので埼玉行田でも鉄剣が出土した稲荷山古墳近くに前玉神社が鎮座する。日本書紀では神阿多都比売・・・・鹿児島の阿多に深い関係がある女神のようだ。


いろいろ思いを巡らしていると、おっかなびっくり水に浸かるメイちゃん。


初めての処は怖いが、水で熱くなったお腹を冷やしてあげると、気持ちよさそうにはしゃぐ。そうこの犬は水が大好きで、水に浸かると何故か元気になる。
一泊2日のキャンプは楽しかったかな?また行こうね。